SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

DeveloperZine(デベロッパージン)- エンジニアの意思決定を支える技術情報メディア ProductZine

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

プロダクトマネジメントの基本を学ぼう

プロダクトマネージャーとは何か? 執筆中のPMの解説書から先出し連載開始

プロダクトマネジメントの基本を学ぼう 第1回

書籍について――プロダクトマネージャーが知っておくべき知識を網羅

 本書は大きく3部構成になっている。「プロダクトマネジメントの全体像」「身につけるべきスキル」「プロダクトマネジメントの方法論」である。

本書の構成イメージ
本書の構成イメージ

 皆さんは「プロダクトマネージャーの役割は何か?」と聞かれて即答できるだろうか。1文で答えるとすれば、「プロダクトマネージャーとはミニCEOである」「プロダクトの成功に責任を持つ」「WhatとWhyを考え、ゴールに向かう道筋を作る」などが答えになるだろう。

 しかし、これらがプロダクトマネージャーの役割であるとして、具体的にはどういった役割であるのかが網羅的に語られることは、これまでほとんどなかったように思える。本書の「プロダクトマネジメントの全体像」では、ライフサイクルごとの役割の違いや、コミュニケーションを取る対象ごとの役割の違いなどを具体的に示している。

 続いて、「身につけるべきスキル」は大変重要な情報が詰まった濃密な出来栄えになっている。網羅的に記載をされていて非常に勉強になる章だ。

 この章では、人間力、リーダーシップなどのリーダーとしての必須スキルや、エンジニア、デザイン、プロジェクトマネジメントなどの基礎、最近話題にのぼることの多いセキュリティやプライバシーについてなど、プロダクトマネージャーなら知っておくべき知識がまとまっている。私たち自身も1人のプロダクトマネージャーとして、何の知識が足りていないのかに迷うことが大変多い。詳細な内容は専門書に譲るが、本書を読めば「何を知らないのか」を知ることができるだろう。

 「プロダクトマネジメントの方法論」はプロダクトマネージャーがリードしていくべき事項について、体系立てて述べている。1人のプロダクトマネージャーがプロダクトライフサイクルの全てを経験するのにはかなりの時間がかかるため、初めての局面に直面することも多いだろう。ビジョンの策定方法やビジョンをプロダクトチーム全体に一気通貫した状態で浸透させる方法、ユーザーのニーズを探る方法やビジネスモデルの構築など多岐にわたったTipsを紹介している。

読者の皆さんとつくる連載

 書籍は実はまだ絶賛執筆中である。従って、いつ発売かということはお伝えできない。しかし、プロダクトマネジメントの基礎を多くの人に伝えたく、執筆がある程度完了した部分で需要が高いと思われるものを、このProductZineに連載していく予定だ。

 このように、書籍の原稿をオンライン連載として無料で公開するのには目的がある。それは、読者の皆さんからのフィードバックを多くいただきたいからだ。ProductZine連載を通して、読者の皆さんから内容についてのフィードバックや、プロダクトマネジメント関連でのお悩み、学びたいスキルについての意見などをいただければ、私たちはそれを書籍に盛り込んで出版することができる。

 これはまさにプロダクト開発において、POC(概念実証)やMVP(実用最小限プロダクト)を元に市場において仮説検証を行っているのと同じだ。この連載をお読みいただく皆さんも、近い将来にリリースされるプロダクトのオープンβテストに参加しているかのような気持ちで、一緒にプロダクトマネジメントの知見というプロダクトの開発に参加してほしい。

 フィードバックは、「#PMの基本」をつけてTwitterFacebookなどに投稿いただきたい。私たちはそれを見て、より現場の悩みに寄り添った書籍を作っていく。また、読者の皆さん同士でも意見を共有する機会になればと思う。

「初学者」に読んでほしい

 書籍をプロダクトするならば、ターゲットユーザーが存在するはずだと思われるかもしれない。その通りだ。実際、執筆者3名は書籍の企画段階でペルソナを設定した。想定読者である。機会があれば、そのペルソナ作りについても公開してみたいと考えるが、ここでは議論の結果生まれた想定読者を紹介しよう。

 本書が対象としている読者は、いわゆる「プロダクトマネジメント初学者」である。プロダクトマネージャーが知っておくべき知識はとても幅が広く、「自身が何を知っていて何を知らないのか自体が分からない」という問題が起きている。

 そのため、本書にはプロダクトマネージャーが知っておくべき事項が網羅的に記載してある。この書籍を読めば、一人前のプロダクトマネージャーになれるとは言い難いが、これからどこを伸ばしていくのが良いかは分かるはずだ。

 また、プロダクトマネージャー以外にプロダクトチーム、すなわちエンジニア、デザイナー、プランナーと呼ばれる方々にも手に取ってもらいたい。プロダクトマネージャーがどんな役割であるのか、どのようにプロダクトマネージャーと議論することで良いプロダクトを作ることができるのかは、これまであまり語られてこなかった。本書を通してプロダクトマネージャーの考えに触れてほしい。プロダクトチームが本書を理解していることで、プロダクトマネージャーの仕事は格段に円滑に進むようになるだろう。

次回からは

 さて、今回は初回ということもあり、なぜ今プロダクトマネージャー向けの書籍や連載が必要とされているかといった理由から、内容や対象読者について書かせていただいた。

 次回は、早速書籍の中からプロダクトマネジメントの概要部分を抜粋して紹介していくこととしよう。お楽しみに。

プロダクト開発の最新情報をゲットするには、会員登録がおすすめ!

 ProductZineのメルマガに登録いただくと、新着記事やニュースなどプロダクト開発の最新情報をお届けします。4~5月は不定期配信になります。

この記事は参考になりましたか?

連載通知を行うには会員登録(無料)が必要です。
既に会員の方はを行ってください。
プロダクトマネジメントの基本を学ぼう連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

及川 卓也(オイカワ タクヤ)

 早稲田大学理工学部を卒業後、外資系コンピューターメーカーに就職。営業サポート、ソフトウエア開発、研究開発に従事し、その後、別の外資系企業にてOSの開発に携わる。その後、3社目となる外資系企業にてプロダクトマネージャーとエンジニアリングマネージャーとして勤務後、スタートアップを経て、独立。2019年...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

曽根原 春樹(ソネハラ ハルキ)

 Fortune500系外資企業に入社後、SE、カスタマーサポート、マーケティングなど様々な役職を日米で従事。その後シリコンバレーでプロダクトマネージャーに転身。B2B、B2C領域で米系大企業・スタートアップの双方でプロダクトの世界展開に携わる。現在はSmartNews社米国法人にて日本のスタートア...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

小城 久美子(コシロ クミコ)

 toC向けサービスを提供するWeb系企業に入社し、その後いくつかの企業で新規事業の立ち上げなどにエンジニア、スクラムマスターとして携わる。どう作るかより何を作るかに興味関心が移り、プロダクトオーナー/プロダクトマネージャーに転身。プロダクトマネジメントについてより深めるために、2019年よりTab...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/12192 2020/04/28 11:00

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー