エンジニアとしての夢や目標を達成するには「情熱」「ゴール設定」が大事
なお吉沢氏は、Fleekdriveに限らず現在IT業界で働くエンジニアの多くは、「自分が作ったものを世に出して広く知らしめたいという夢や野心を抱いたことがあるのでは?」と述べる。そんな夢を実現する上で、ITエンジニアという職業は「現在最も適しているかもしれない」と同氏は言う。
「スキルとやる気、そして時間さえあれば、あとはPCやインターネットといった道具は簡単に揃えられますから、作りたいものを作って世に出すこと自体はそんなに難しいことはないと思います」
またクリスチャン氏も、「現在ITエンジニアは需要が高く、仕事に困ることはありませんし、会社で仕事をしながらスキルを磨いていくことができますから、仕事をしながら個人的な夢を実現するためのスキルを磨くことができる、いわば“一石二鳥”のお得な仕事だと思います」と述べる。
一方で吉沢氏は、ITエンジニアは個人としての夢を追うだけでなく、同時に社会的な責務を負っていることを忘れてはならないと指摘する。
「やはりエンジニアは、自分たちが持っている技術で世の中を発展させるという使命を帯びていると思います。従って、社会的な責務や世の中のニーズなどを常に考慮しながら仕事をする必要があるでしょう。とはいえ、そうした考え一辺倒だと、今度はエンジニアとしての楽しみがなくなってしまいます。この両方のバランスをうまく取りながら夢や社会貢献に向けて開発の仕事を続けていくためには、最終的には“情熱”や“モチベーション”が大事になってくるのだろうと考えています」
クリスチャン氏も同様に、「『将来こうなりたい』『こんなことを実現させたい』というゴールを明確に設定し、それに向かって少しずつ近づいていることを日々実感できるような環境に身を置くことで、さまざまな困難や課題を乗り越えながらエンジニアとしてステップアップしていけるのではないでしょうか」と述べる。
最後に吉沢氏は、自身があくまでも開発の仕事にこだわる理由について次のように語った。
「設計や開発をしていると、ついつい時間を忘れて没頭してしまいますが、『何がそんなに面白いのだろう?』と考えてみると、やっぱり自身が作ったものを『どうやったらもっと使ってもらえるか?』『どうすればもっと使いやすくなるか?』を考えるのが好きなんですね。やっぱり自分が作ったものが広く使われるとうれしいですし、その結果世の中の役にも立てればこれほどエンジニア冥利に尽きることはありません。そんな仕事ができるエンジニアをぜひ目指したいですね」