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運用型広告代理店がデザインを内製する意義とは アナグラム仙波さんがクリエイティブチーム立ち上げを語る

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「デザイン以外の知識も必要だった」 チーム立ち上げの背景とは

――2020年10月にクリエイティブチームが立ち上がった背景をどのようにとらえていますか?

そもそもクリエイティブチームのクライアントは、広告運用を任せてくれている企業さんではなく、社内にいる広告運用チームだと私は考えています。

デザインをアウトソースしても、比較的安価な価格でクオリティの高いデザインを納品していただくことができるにも関わらず、私たちデザイナーに社内のチームが依頼をしてくれるのは、広告やビジネスを理解していることにメリットを感じているからだと感じています。

たとえばサイトが古くて売れないからサイトリニューアルをしようという考えかたは一理あるようにも見えますが、本来そうではないところが課題になっているかもしれない。そこを正しく見抜き、どこに根本的な問題があるかを知るためには、自身の専門以外の知識もしっかり持っていなければいけないというのが、アナグラム全体の共通認識としてあります。

そう考えると、入社当時私が持っていたウェブデザインのスキルやECサイトに関する知識だけでは、アナグラムとしてクリエイティブチームを機能させることはできなかったでしょう。

この4年を通じて、イチ運用担当者としてもそれを束ねるチームリーダーとしても一定の成果は出すことができるようになりました。ようやく私自身がクリエイティブチームを任せてもらえる段階になったことが、チーム立ち上げにつながったのではないかと解釈しています。

――クリエイティブチームはどのような体制ですか?

立ち上げ当時は2名だったチームも、2021年4月までには5人体制になる予定です。そのなかで私は、直接手を動かすよりも案件の選定やディレクションの役割を担うことが多いです。

もうひとりの立ち上げメンバーはもともと広告運用チームに所属しておりデザインも作ることができましたが、現在は動画制作に注力してもらっています。現在は動画開発ツールを導入して誰でも制作できるようにしているものの、動画が運用型広告でもトレンドになっていることもあり、より自由度高く動画を作成するために動画の内製化に挑戦したいと考えているからです。動画に限らず、ゆくゆくはプロジェクトの管理やメンバーのマネジメントなども任せていけたらと思っています。

広告運用チームでは、自社で扱っている広告媒体は全員がすべて扱えることを目標にしています。そのため得意な案件よりもまだあまり触れたことがない案件を優先的に任せていき、その結果オールラウンダーが育つという設計です。ただ、クリエイティブはあまりに範囲が広く同じやりかたで進めることはできないので、ひとつのプロジェクトをチーム全体でこなせるようになっていきたいですね。

ただ、クリエイティブの企画については、全メンバーができるようになる必要があると思っています。数字を伸ばすためのアクションを見極めることができるという点がアナグラムのクリエイティブチームとしての価値だと考えているので、時間がかかってもチーム全員が身につけたいスキルです。そのうえで自分が実際に手を動かせる分野や得意な範囲ごとにチームをもち、組織を大きくしていくのが理想です。

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

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https://codezine.jp/article/detail/13774 2021/03/11 08:00

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