米Microsoftは、Win32とUWPの統合を目指した取り組みの最新版である「Project Reunion 0.5」を、3月29日(現地時間)に発表した。
「Project Reunion 0.5」では、新たにMRTコアとDWriteコアの完全なサポートが提供されるとともに、WebView2コントロールを含むWinUI 3 for Desktop appsの最終リリースに近いバージョンが提供される。
今回リリースされたのは、Project Reunionフレームワークパッケージの一部であり、同フレームワークパッケージではProject Reunionファミリーすべてを1か所にまとめて、シームレスに使用できるようになる。
「Project Reunion 0.5」は、MSIXを使用するパッケージ化アプリをサポートしているが、非パッケージ化アプリのサポートも将来的にサポートされる。
今回のリリースにおける最大の目玉はWinUI 3であり、現時点でWinUI 3アプリを作成するには、新たにWinUI 3デスクトップアプリを作るか、ソリューションにWinUI 3プロジェクトを追加し、ロジックを調整またはリファクタリングする必要がある。
なお、「Project Reunion 0.5」プレビュー版に付属している、WinUI 3 UWPアプリの構築やデスクトップアプリにおけるマルチウィンドウをサポートするWinUI 3からは、最新安定版のWinUI 3に含まれているAPIを呼び出すことはできない。引き続きWinUI 3 UWPアプリの構築や、デスクトップアプリにおけるマルチウィンドウのサポートを試したい場合は、プレビュー版を利用する必要がある。また、数か月以内にバージョン0.8のプレビュー版がリリースされる。
「Project Reunion 1.0」は2021年後半のリリースを予定しており、今後はバージョン1.0に向けたプレビューリリースを行っていく。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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