米Microsoftは、Microsoft Azureにおけるアプリケーションのデプロイと管理を簡素化する、Azure Infrastructure as Code(IaC)の新機能を5月26日(現地時間)に発表した。
新機能の1つは、オープンソースのドメイン固有言語(DSL)であるBicepで、型安全、モジュール性、簡潔で読みやすい構文といった最新のプログラミング言語が持つ、さまざまな機能を備えており、AzureにおけるIaCの読み取りと書き込みを容易にする。
6月2日(現地時間)には「Bicep 0.4」が利用可能になり、同バージョンにはカスタマイズ可能なオーサリングのベストプラクティスをキャッチできるBicepリンタ、より迅速なリソースの宣言を実現する新たなリソーススニペットとリソーススキャフォールディングの統合機能を備える。また、ARM Template QuickStart GitHubリポジトリにBicepの用例を移行し、Bicepの用例の品質を保証するテストスイートの提供を行う。
もう1つの新機能は、Elasticとの提携によるAzureポータル内からのElasticの検索、デプロイ、管理のプレビュー版で、数クリックだけでアプリケーションとAzureサービスの接続を開始できるようになる。
この統合によって、強力な検索および視覚化機能が追加され、情報の検索、アプリケーションとワークロードの監視、独自のAzure環境内での保護が可能になるとともに、トラブルシューティングに役立つ、Elasticのテクニカルサポートが得られるほか、課金管理が簡素化され、Azureの課金と統合される。
さらに、アプリケーション正常性の追跡、問題の診断、パフォーマンスの最適化を実現するAzure Monitorでは新機能が追加されており、Azure Monitorエージェント(プレビュー版)とデータ収集ルールによって、カスタマエクスペリエンスを大幅に簡素化するとともに、マネージドリソースからログとメトリックを収集する際の柔軟性を高める。また、エージェントの一部としてLinuxとWindowsでのマルチホーミングとイベントフィルタリングを用意するほか、一般提供では高度なネットワークシナリオのためのプライベートリンクとダイレクトプロキシのサポートを含む、新たな機能の提供も予定している。
そのほか、Azure Monitorでは組織内でログ分析クエリのパックを作成・共有できる機能のプレビュー版や、さらに多くのアプリケーションタイプに対応した自動インストルメンテーション機能を用意し、App ServicesにおけるJavaアプリをアプリケーションインサイトに自動的にオンボード可能になった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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