いよいよ公開されたニコニコ動画(RC)。CodeZineでは公開を間近に控えたニコニコ動画開発チームに直撃インタビューしてきました。この怒濤の半年や、ニコニコ宣言の狙い、開発者達はニコニコ動画という巨大サービスをどう思っているのかについて語ってくれました。
いよいよ公開された
ニコニコ動画(RC)。CodeZineでは公開を間近に控えたニコニコ動画開発チームに直撃インタビューしてきました。この怒濤の半年や、ニコニコ宣言の狙い、ニコニコ動画という巨大サービスをどう思っているのかについて、ニワンゴ取締役のひろゆき氏、開発チームの中野氏、鈴木氏が語ってくれました。前後編での公開です(
後編はこちら)。
RC公開を控えて
編集部
今日はお忙しいところありがとうございます。さて、RC版公開も間近ですが、今はどんな状況でしょうか?
鈴木
鋭意制作中でございます。ちなみに昨日おとといは、会社で楽しく過ごさせていただきました。
編集部
泊まりがけってことですね。
中野
晩飯はピザでいい?って言ったら「胃がもたれるからヤダ」って。
鈴木
そしたら釜飯になりました。
編集部
やはり、ウワサ通り忙しいんですね。
ひろゆき
(中野氏に)どうですか、最近中野さんは寝てますか?
中野
ちゃんと寝てますよ(笑)
編集部
スタッフの中にもいろんな役割があると思いますが、皆さんはどんな仕事を担当されているんですか?
ひろゆき
僕はふらっと会議に現れて適当にしゃべる係です。
編集部
本当ですか?
中野
まぁ、間違ってはいない…。
編集部
中野さんは?
中野
僕は全体の統括、マネージャー、進行管理などですね。
ひろゆき
最近、コーディングしてるの?
中野
最近はしてないですね。
編集部
鈴木さんは?
鈴木
僕も全体のとりまとめとかですね。ときどきコーディングしてます。
編集部
開発チームは全体で何名になるんですか?
中野
Webデザインをしている人を含めて7名ですね。もちろん、営業の方や、その他、ニコニコ動画に関わっている方を含めればもっと多くなります。
編集部
みなさん、ニコニコ動画専門で担当しているんですか?
中野
予想を超えた
編集部
ニコニコ動画をやり始めた当初、「これは来るかな」という思いはあったんですか?
中野
いや、開発している時点で、たぶんおもしろいだろうなという思いはあったんですけど、でも、やっぱり自分の頭の中でイメージしていた「実際に使われているときの想像」って、限界があるんですよ。
編集部
ええ。
中野
実際サービスインしてみたら、弾幕が出てきたりとか、字幕職人が出てきたりとか、ああいうのはちょっと予想を超えてて、「ああ、これは面白いな」と、作った立場なんですけど、感動しましたね。こんなことできるんだって。そういう意味では、我々が作ったというよりもユーザーが作ってきた部分がすごくある気がします。
編集部
ひろゆきさんも、ここまで大きくなると思いましたか?
ひろゆき
んー。割と大きくなるとは思っていたんですけど、システム負荷がここまで高くなるとは思っていなかったんで、大きくなるための設備投資が結構大変であるというところで、最近ドキドキしてますね。
編集部
それは、やっぱりすごい額なんですか?
ひろゆき
「サマージャンボ宝くじ」ぐらいかな。毎年「サマージャンボ宝くじ」開催してるんじゃね? そんな感じの(笑)
編集部
ニコニコ動画のアクセス数というのは、ずっと右肩上がりなんでしょうか。
中野
右肩上がりといえばそうなんですが、サービスを提供するユーザの数を制限している現状では、ある程度の頭がそこで決まってしまいますね。
ひろゆき
サーバ負荷で天井があって、またデータセンター契約して、またユーザーが増えて天井があって……という感じですね。
中野
無制限に右上には行けないんですよね。
ひろゆき
YouTubeさんとやってたころが懐かしいというか。ずーっと上がってましたから。
中野
まったくうちは気にする必要がなかった(笑)
ID開放をし続けた理由
編集部
IDを開放すると、いつもブログで「開放するくらいなら、もうちょっと既存ユーザーを大事にしてほしい」という意見が出ていましたが、そのあたりはどう考えていたのでしょう?