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「React 18」リリースに向けたプランが発表、開発者向けにアルファ版も公開

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 米Facebookにおける、UI構築のためのJavaScriptライブラリReact開発チームは、次期メジャーバージョンとなる「React 18」のリリース作業開始、「React 18」の新機能を段階的に採用するためのワーキンググループの作成、ライブラリ作成者を対象にした「React 18」アルファ版の公開を、6月8日(現地時間)に発表した。

 「React 18」には、自動バッチ処理などの新機能や、startTransitionをはじめとする新たなAPI、React.lazyをサポートする新しいストリーミングサーバレンダラが含まれる。

 これらの新機能は、「並列レンダリング」と呼ばれるオプトインメカニズムによって実現され、Reactが複数バージョンのUIを同時に準備できるようになる。並列レンダリングは、新機能の1つによってトリガされた更新に対してのみ有効になるため、従来のコードなどを書き換えることなく「React 18」を採用して、開発者は自身のペースで新機能を試せる。

 並列レンダリングはオプトインなので、コンポーネントの動作にすぐに使用可能な変更は行われていないため、Reactにおける通常のメジャーアップグレードに匹敵するレベルの労力で、アプリケーションコードに最小限の変更を加えるか、まったく変更することなく「React 18」へアップグレードすることが可能になっている。

 あわせて立ち上げられたワーキンググループは、既存のアプリケーションやライブラリが「React 18」をスムーズかつ段階的に採用できるよう、エコシステムを準備することを目標としている。

 GitHub Discussionsでホストされ、一般の人も議論の内容を参照可能となっており、ワーキンググループのメンバーはフィードバックを残したり、質問したり、アイデアを共有したりできる。コアチームは、ディスカッションリポジトリで調査結果を共有するほか、安定版リリースが近づいてきたら重要な情報の投稿も行う。

 現時点では、「React 18」のリリース日は決定していないが、「React 18」がほとんどの本番環境で使えるようになるまでには、まだ数か月が必要とみられる。

 なお、アルファ版はすでに公開されており、パブリックベータの公開は数か月後、リリース候補(RC)はベータ版の後少なくとも数週間を経てリリースされ、一般提供にはRCから少なくとも数週間を要する見込みとなっている。

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