V8 JavaScriptエンジンとRustによって構築されているJavaScript/TypeScriptランタイム環境Denoの開発者として知られるRyan Dahl氏は、世界の25のデータセンターで実行されているマルチテナントJavaScriptエンジン「Deno Deploy」のBeta 1を、6月23日(現地時間)にリリースした。
Deno Deployは、TypeScript、JSX、ESモジュール、リモートHTTPSインポートをサポートするほか、Deno CLIと同様にJavaScriptの一般的な拡張機能にネイティブで対応する。
異なるデータセンターリージョンのエッジワーカー間で通信を行う方法としては、BroadcastChannelを使用しており、ZeroMQ、RabbitMQ、Redisといったソフトウェアの解空間と重複し、チャットやゲームなどのリアルタイムアプリケーションで役立つ。
暗号化されたトラフィックのみを処理し、デフォルトではすべてのデプロイにdeno.devサブドメインが与えられる。また、エニーキャストIPアドレスで他のドメイン名を指定することも可能なほか、Let's Encryptを使用したTLS証明書の自動的なプロビジョニングにも対応する。さらに、ワイルドカード証明書を使用する可能性のある上級ユーザーの場合には、カスタム証明書を使用できる。
ほかにも、実験的なWebワークフレームであり、ビルドステップを必要としない非常に動的なプロジェクトを迅速にビルド可能なFreshも用意しており、JSXコンポーネントを作成し、ジャストインタイムでエッジにレンダリングしてからクライアントサイドのJSで拡張して、優れた対話性を実現する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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