米Googleは、同社が10月12日~14日(現地時間)に開催しているオンラインイベント「Google Cloud Next '21」において、仮想マシンへのコンテナ化ができない一部のワークロードの、Kubernetesでの標準化を可能にする「Anthos for Virtual Machines」のプレビュー提供を発表した。
Anthos for Virtual Machinesは、プラットフォーム開発者が運用モデル、プロセス、ツールを標準化するのに役立ち、漸進的な近代化への取り組みを支援し、Virtual Network Functions(VNF)やステートフルモノリシックワークロードなどの従来のワークロードをサポートしている。
vSphere VMをアタッチするか、仮想マシンをそのままシフトすることで利用でき、アクティブなVMware環境を使用している場合はAnthosコントロールプレーンをvSphere環境に接続して、vSphere VMをアタッチすることが可能になった。AnthosコントロールプレーンへのvSphere VMのアタッチによって、クラスタ全体に一貫したセキュリティとポリシーを適用し、サービスの健全性とパフォーマンスを可視化し、仮想マシンとコンテナの両方のトラフィックを管理できる。
また、KubeVirtを使用して仮想マシンをそのままAnthosへシフトすることが可能になり、アプリケーションコンテナと仮想マシンの両方に格納されたアプリケーションを、共通のAnthos環境で構築、変更、デプロイできるようになる。
さらに、2021年第4四半期の一般提供を予定している Anthos Multi-Cloud APIを使用すれば、AWSまたはAzureインフラストラクチャで実行されているGKEクラスタを、コマンドラインインターフェースまたはGoogle Cloud Consoleから直接プロビジョニングおよび管理することが可能になる。すべてを中央のコントロールプレーンで管理できるようになり、使用している主要なパブリッククラウドに関係なく、すべてのコンテナデプロイメントを管理する単一のAPIが提供されるため、クラスタの作成、管理、更新といった日常の管理タスクを実行するための、ユーザーインターフェイス間の移動を最小限に抑えられる。
あわせて、Anthos Service Meshにおけるハイブリッドメッシュのサポートが一般提供されるようになり、Google Cloudとオンプレミスの両方のデプロイにまたがる、共通メッシュの柔軟な作成が可能になった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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