米Kongは、Kong API Gatewayで動作するKubernetes Ingressコントローラである、Kong Ingress Controllerの最新版となる、「Kong Ingress Controller 2.0」の一般提供を10月21日(現地時間)に開始した。
「Kong Ingress Controller 2.0」では、UDPIngressがサポートされるようになり、Kong Ingress Controller for UDP内での可観測性、セキュリティ、トラフィック管理のためのAPI管理機能が使用できるようになっている。
また、Kong Ingress ControllerメトリックのネイティブPrometheus統合が新たに提供されるようになり、Kong Ingress Controllerが構成を適用して応答するのにかかる時間を、より簡単に観測することが可能になった。
さらに、監視するKubernetes名前空間のセットを指定する機能が追加され、複数のKubernetes名前空間の監視をカンマ区切りのリストで指定できるようになり、複数のKubernetes名前空間にまたがるチームが、すべての名前空間に単一のコントローラを配置する代わりに、名前空間に関連付けられた個々のIngressコントローラの管理が可能になっている。
なお、「Kong Ingress Controller 2.0」にはバージョン1.3と同じAPIが付属し、Kubebuilder上に実装する以外に既存のインターフェースは大きく変更されていない。また、Kubernetes Gateway APIをユーザに提供したり、サービスメッシュをKong Ingress Controller内の“ファーストクラス”として扱うことなどを、優先的に実行できるようになっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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