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Power Automate Desktopチュートリアル

Windows10の無償デスクトップ自動化ツール「Power Automate Desktop」でファイルやフォルダーの操作を自動化する

Power Automate Desktopチュートリアル 第4回

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フォルダー/ファイルを作成する

 まずは、デスクトップにフォルダーを作成して、その中にテスト用のファイルを作成してみましょう。この際、フォルダー/ファイル名が重複してしまうと作成に失敗してしまいます。そこで、フォルダー名は現在時刻をもとに決めるものとします。

[1]新しいフローを作成します

 Power Automate Desktopのトップ画面より[+新しいフロー]をクリックして、適切な名前で新規のフローを[作成]します。

新しいフロー
新しいフロー

[2]現在の日時を取得します

 [日時] アクショングループから、[現在の日時を取得します]アクションを配置します。

現在日時を取得しますアクションを配置
現在日時を取得しますアクションを配置

 設定は既定のまま保存します。これによって、実行時、CurrentDateTime変数に現在日時が代入されます。

[3]日時を文字列にする

 テキストアクショングループから、[datetimeをテキストに変換]アクションを配置します。

datetimeをテキストに変換アクションを配置
datetimeをテキストに変換アクションを配置
datetimeをテキストに変換アクション設定
datetimeをテキストに変換アクションの設定

 アクションのパラメーター選択画面が開くので、以下のように値を設定&保存しておきましょう。

  • 変換するdatetime:%CurrentDateTime%
  • 使用する形式:カスタム
  • カスタム形式:yyMMdd_HHmmss

 yyは西暦2桁、MMは月2桁(1桁の月は頭に0が付く)、ddは日2桁(1桁の日は頭に0が付く)、HHは(24時間制の時間2桁)、mm(分2桁)、ss(秒2桁)を、それぞれ表します。ここで生成された値は、あとからフォルダー名を一意にするために利用します。

[4]デスクトップフォルダーを取得する

 [フォルダー]アクショングループ[特別なフォルダーを取得]アクションを配置します。

特別なフォルダーを取得アクションを配置
特別なフォルダーを取得アクションを配置
特別なフォルダーを取得アクション設定
特別なフォルダーを取得アクションの設定

 [特別なフォルダーの名前]として、「デスクトップ」を選択して保存します。

[5]フォルダーを作成する

 [フォルダー]アクショングループの「フォルダーの作成」アクションを配置します。

フォルダーの作成アクションを配置
フォルダーの作成アクションを配置
フォルダーの作成設定
フォルダーの作成設定

 アクションのパラメーター選択画面が開くので、以下のように値を設定&保存しておきましょう。

  • 新しいフォルダーを次の場所に作成:%SpecialFolderPath%
  • 新しいフォルダー名:folder%FormattedDateTime%

 %SpecialFolderPath%は[4]で作成したデスクトップのパス、%FormattedDateTime%は[3]で作成した日付時刻値(たとえば211021_235959のような値)です。つまり、ここではデスクトップの配下に「folder211021_235959」のような名前のフォルダーを作成します。

[6]ループを配置する

 [Loop]アクションを配置します。

Loopを配置する
Loopを配置する
Loopの設定
Loopの設定

 アクションのパラメーター選択画面が開くので、以下のように値を設定&保存しておきましょう。

  • 開始値:1
  • 終了値:5
  • 増分:1

[7]ファイルを作成する

 Loop-Endの内側に、[ファイル]アクショングループの[テキストをファイルに書き込みます]アクションを配置します。

テキストをファイルに書き込みますアクション
テキストをファイルに書き込みますアクションを配置
テキストをファイルに書き込みますアクションを配置
テキストをファイルに書き込みますアクションを設定

 アクションのパラメーター選択画面が開くので、以下のように値を設定&保存しておきましょう。

  • ファイルパス:%NewFolder%\テスト%LoopIndex%.txt
  • 書き込むテキスト:テスト%LoopIndex%
  • エンコード:UTF-8

 これでループの周回数に応じて、テスト5.txtのようなファイルが生成され、中にも「テスト5」のような文字列が書き込まれます。

[8]フォルダーを開く

 [システム]アクショングループの[アプリケーションの実行]アクションを配置します。

アプリケーションの実行アクションを配置
アプリケーションの実行アクションを配置
アプリケーションの実行アクションの設定
アプリケーションの実行アクションの設定

 アクションのパラメーター選択画面が開くので、以下のように値を設定&保存しておきましょう。これにより、作成したフォルダーを開いた状態で表示することができます。

  • アプリケーションパス:explorer
  • コマンドライン引数:%NewFolder%

[9]フローを実行する

 ツールバーより実行ボタンをクリックして、フローを開始します。

フォルダファイル作成結果
フォルダーファイル作成結果

 実行のたびに、現在時刻を使用した名前でフォルダーを作成し、新規のフォルダーとファイルが作成されます。

[10]デザインを終了する

 フローデザインを終了します。保存するかのダイアログが表示された場合、保存を選択します。

次のページ
ファイル情報の取得とデータテーブル変数

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 飯島 聡(WINGSプロジェクト イイジマ サトシ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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