オープンソースプロジェクトおよびビジネスユースを含む、ソフトウェアの開発プラットフォームを提供するGitHubは、ソフトウェア開発者の活動をまとめた年次レポート「The State of the Octoverse 2021」を11月16日(米国現地時間)に発表した。
2021年、日本ではGitHubの総ユーザー数が前年比30.1%増となり、アクティブな学生の総数は前年比15.1%増となった。これは、米国以外では、中国、インド、ドイツ、英国、ブラジル、香港に次ぐ7位のユーザー増加率となっている。このほか、概要は以下の通り。
開発者の生産性向上のヒント
GitHub Actionsの活用で、マージされるPull Requestの数が36%増加し、マージまでの時間が33%短縮されていることが分かった。ソフトウェア開発の自動化を行うことで、チームはより効率的に作業できるようになる。また、レビュー担当者が1人だけのPull Requestは、1日8時間の勤務時間内にマージされることが多いが、レビュー担当者が1人増えるごとに、1日以内でマージされる率は17%ダウンした。品質担保と生産性向上のトレードオフを考えると、レビュー担当者は最大でも3名に留めることが推奨される。さらに、GitHubが行ったアンケート結果から、コードを再利用することで生産性が87%向上することもわかった。
リモートワークの常態化
オフィスへの回帰を期待している開発者はわずか11%。これは、以前オフィスに勤務していた人の割合の41%より30ポイント少ない数字となっている。
引き続きトップ言語はJavaScriptに
開発者は、ソフトウェアを迅速にリリースするために慣れ親しんだ言語を多用し続けている。最も使われている言語は昨年と変わらず、上位から順番にJavaScript、Python、Javaとなっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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