Widgetについて
WebアプリケーションにおけるWidgetの使用は重要だと考えている。Web 2.0、Web 3.0、…、Web 17.0といった感じでね(笑)。アプリケーションをよりWebに親しみやすくするし、HTMLもそれを行えるよう変わっていく。
開発環境としてのWebは、もっとパワフルになっていくだろう。アプリケーション開発者は、UIを作成するのにC++やJavaのコードで非常に手間がかかる作業をしているが、WebではHTMLやCSS、SVGが使えるため、とても簡単・柔軟にUIを作成できる。PCだけでなく、携帯やWiiなどでも見事に動く。
また、高機能なAPIやスクリプトを使ったり、オンラインにドキュメントを置いたり、メールやWebアプリケーションを使ったりと、様々なことができるのも特長だ。
Web標準化の今後の課題
今後の課題は、「ミスをしないよう、リスクを減らすことを学ぶこと」だ。
私は実際、HTML 5はかなりよいと考えている。たくさんのレビューを取り、ミスがないように確認した。これは重要だ。
将来は、もっとSVGの作業を進める他、HTMLやCSS 3を完成させたい。CSSはコンテンツを異なるデバイスに適用させるのにとても便利。PC上やモバイル、テレビ、印刷用など、様々な形態のコンテンツをとても簡単に作成できる。CSSの考え方はシンプルで、ページをピースに分割してから再構成すること。
もう一つの課題として、「セキュリティ」がある。
Webは現在、とてもシンプルなセキュリティしかなく、もしシームレスなセキュリティを施したければ、独自に複雑な実装を行う必要がある。Webを通して様々な場所にアクセスするインターネットコミュニケーションでは、より高度な信頼性が求められる。
Webのセキュリティとして一般的なのはクロスドメイン対策だが、一方、Web 2.0やマッシュアップでは、異なるソースから正しい情報を取得しなくてはいけない。このようなセキュリティを提供するのは、単純にブロックするよりも困難だ。
また、開発者はこれらセキュリティの問題をよく知っているが、ユーザの多くは知らないため、普通の人々に正しく理解させる必要もある。「信頼されていないサイトの可能性が…」といった説明ではなく、何がどう信頼できるかを具体的に示してあげることが必要だろう。たとえば、親が子供に見せたくない番組の閲覧を制御できる「パレンタルコントロール」のようなものは、非常に分かりやすく、効果的と考える。
このように、ブラウザ回りには、どうセキュリティを確保するか、ユーザにセキュリティをよく理解させるには、といった個々に多くの仕事がある。
将来の目標と、日本のWeb開発者に向けて一言
将来的には、どこからでもWebにアクセスできるようにしたい。デスクトップはもちろん、携帯、TV、車内、シャワー中(笑)でもね。
また、日本の開発者はとても優秀な開発スタッフだが、日本は島国で、一つの言語を読み書きする背景から、ひょっとしたら日本国内だけで完結してしまい、世界に目を向けていない傾向があるのではないだろうか。韓国は特に、自国内で自給自足する傾向が強く、それはすばらしいことだと思うが、いざ国外に進出しようといった際に枷となるだろう。インドは逆に、日本に根付き始めている。
もし、あなたが何をしたらよいかを明確にするならば、それは「国際化」だ。標準は何かという判断を明確にする動きは全世界的に起こっている。人々はたった一つの場所で働いているわけではないのだから。
