今回、同社が提案した型構文は、他のコードの実行方法を変更することなく、JavaScriptエンジンからはコメントとして完全に無視される。
一方で、TypeScriptやFlowといったツールでは型として機能するため、開発者はTypeScriptをサポートするエディタで型チェックのフィードバックをただちに受け取り、コマンドラインでTypeScriptを実行して、CIタスクの一部としてTypeScriptを追加できるようになる。
コメントとしての型構文を実現するには、JavaScriptに最低でも変数と関数の型注釈、パラメータとクラスメンバーのオプション修飾子(?)、型宣言(interfacesとtypeエイリアス)、型アサーション演算子(asと!)などの構文を追加する必要がある。
今回の提案は、すべてのWebブラウザとJavaScriptランタイムにTypeScriptの型チェック搭載を求めるものでも、Webブラウザに新たに型チェッカの搭載を求めるものでもない。TypeScriptと互換性があり、任意の型チェッカで使用可能な一方で、JavaScriptエンジンではスキップされる構文であり、Microsoftでは同機能がTypeScriptやFlowの継続的な革新に役立つものであるとしている。
3月に開催されるTC39の本会議において、同社は型構文をステージ1として提案するという。