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存在価値が高まるリクルートのプロダクトマネージャー、その魅力とやりがい、求められるものとは?

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横断的な組織におけるナレッジシェアの取り組み

 リクルートは2021年に7社の中核事業会社・機能会社を統合した。その前年には、もともと各社にあったプロダクトデザイン組織が先行して統合され、プロダクトマネジメントの横断的な組織が生まれた。統合の目的について戸田氏は次のように語った。

 「統合の目的の一つが、分社化によって起きていた分断を解消することでした。各社が協力すればもっと成果が出るのに、それぞれの思惑もあって、領域によってはシナジーを生み出すことができなかったのです。例えばライフイベント領域や住まい領域は、プロダクトは似てきますが、事業会社ごとに異なるノウハウを作り出していました。統合前はそのノウハウの情報流通がない状態でしたが、統合後、流通を促したことにより化学反応が起きて、今までのやり方では出なかった新しい企画が生み出されるようになりました」(戸田氏)

 例えば、日常的なシーンで使われる「ホットペッパービューティ」「じゃらん」のようなプロダクトと、結婚という人生の節目で使われる「ゼクシィ」のようなプロダクトとは、一見すると必要な機能やサービス形態は全く違う。しかし、お互いのナレッジを共有すると、実は生かせる部分が多くある。

 「ホットペッパービューティ」などでは、カスタマーに何度もリピート利用してもらうために、会員化などCRMの観点における工夫をしている。そのノウハウを「ゼクシィ」に応用すれば、結婚式について漠然と考え始める段階で会員登録してもらうことで、式場探しだけでなく、指輪探し、ドレス、二次会会場探しなどの商材のクロスユースの促進につなげることができる。

 情報流通の工夫としては、「UXshare!」という領域横断のナレッジシェアイベントを定期的に開催し、仕事で生まれた成功体験や失敗体験をナレッジに昇華してシェアしている。さらに、横展開しやすいグロース施策事例が蓄積されたデータベースを活用して、他の領域での改善例を参照できる。

 ナレッジシェアやデータベースでカバーできない困りごとも、領域を超えて担当者同士、気軽にチャットでやりとりができる環境がある。

プロダクトデザイン室ナレッジシェアの取り組み(公式サイトより引用)
プロダクトデザイン室ナレッジシェアの取り組み(公式サイトより引用

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・...

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