米Astro Technology Companyは、JavaScript向けWebアプリケーションフレームワーク「Astro」の最新バージョン「Astro 1.4.0」を9月29日(現地時間)に公開した。AstroはMITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェアだ。
Astroの最大の特徴は、可能な限りサーバー側で描画し、クライアントのWebブラウザにはほぼ静的なWebページしか送信しない構造になっている点にある。このため、Astroで構築したWebアプリケーションの処理速度は、ほかのフレームワークを使用した場合に比べて高速になるという。
アプリケーションの作成には、HTML、CSS、JavaScript(TypeScript)といったWeb技術を利用できる。そして、ユーザーインターフェースコンポーネントの作成に、「React」「Preact」「Svelte」「Vue」「Solid」「Lit」などのフレームワークを簡単に組み合わせて使うことができる。
今回の新バージョンでは、Cookieを読み書きできるAPI「Astro.cookies」が加わった。これまで、Cookieの中身を読むにはリクエストのcookieヘッダーを探し、それをライブラリで処理する必要があった。Cookieにデータを書き込むにも、手間がかかっていたが、新しいAPIを利用することで、簡単にCookieの読み書きが可能になった。さらに、Vueと組み合わせて使うときに、JSXやTSXを利用できるようになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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