チェコJetBrainsは、同社が開発したプログラミング言語「Kotlin」の新版「バージョン1.8.20」を4月3日(現地時間)に正式に公開した。KotlinはJavaを基に、より簡潔にコードを記述できるようにすることと、より安全にプログラムを実行できることを目指して開発している言語。コードをコンパイルすると、Javaのバイトコードを出力し、そのままJava仮想マシンで動作させることが可能だ。
Kotlin 1.8.20では、KotlinコードをWebAssembly形式にコンパイルする機能が「実験的」という位置付けで加わっている。この機能はマルチプラットフォームのアプリケーション開発でも利用できるという。JetBrainsはこの機能を、高性能なWebアプリケーションやサーバーレス・アプリケーションなど幅広い用途に利用できるとしている。
統合開発環境「IntelliJ IDEA」の2022.2と2022.3は、Kotlin 1.8.20へのアップデートを希望するかどうかを確かめる表示が出るという。手動操作でアップデートすることもできる。そして、 IntelliJ IDEA 2023.1にはあらかじめKotlin 1.8.20のプラグインが入っている。
「Android Studio」のFlamingoとGiraffeでは、Kotlin 1.8.20のプラグインは今後のAndroid Studioのアップデートと合わせて提供するとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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