Devographicsは、6月15日~7月15日(現地時間)に行われた調査に対して寄せられた、9108件の回答に基づいてまとめられている、CSSに関する年次調査レポート「State of CSS 2023」を公開した。
同調査では、CSSのさまざまな機能、CSSフレームワーク、CSS-in-JS、その他ツールの利用方法、CSSをどのように使用しているかといった項目についてまとめている。
近年のCSSには、多数の新機能が追加されており、開発者コミュニティへの採用が順調に進んでいることが、同調査の結果からも明らかになった。CSSフレームワークに関しては、依然としてTailwind CSSが高い人気を誇っている一方で、Open Propsはコミュニティの規模こそまだ小さいものの、熱心なファンを生み出しているという。
CSS-in-JSは初期の時点こそ多くの開発者に利用されていたものの、そのメリットの多くはCSSに搭載された新機能に取って代わられている。また、その他のツールではSass/SCSS、Prettierの人気が高く、初期の開発に用いられるWebブラウザはChromeが他を大きく引き離して最多となった。
ほかにも同調査では、テストがPC環境にてもっとも多く行われていること、CSSの用途はWebアプリケーションが圧倒的多数であること、サポートの不備やWebブラウザ間の非互換を理由に使用を避けているCSS機能としては、:has()、CSS Nesting、@container Queriesが上位であること、Webブラウザの互換性がCSSの記述における最大の問題点であることなどが明らかになっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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