アン・コンサルティングは、全国の会社員エンジニア150名とフリーランスエンジニア150名を対象に実施した「お金に関する調査」の結果を10月5日に発表した。
本調査は、9月6日〜9月13日の期間にインターネット上で行われ、全国の企業に勤める会社員エンジニア150名、フリーランスエンジニア150名から有効回答を得ている。
会社員エンジニアとフリーランスエンジニアに年収について聞いたところ、最も多い回答が、「400万円〜600万円」で24.0%、次いで「600万円〜800万円」が21.3%となった。
また、600万円以上と回答した人は41.3%(「600万円〜800万円」21.3%、「800万円〜1000万円」13.7%、「1000万円以上」6.3%)だった。国税庁が実施した令和3年度版の民間給与実態統計調査によると、 年収600万円を超える人の割合は全体の21.0%と言われているため、エンジニアは比較的年収が高いことがうかがえる。
会社員エンジニアに今後の働き方についての考えを聞いたところ、最も多い回答が「同じ企業で働き続ける」で72.7%となった。
また、その内訳を「既婚・未婚」でみたところ、既婚者は79.3%が「同じ企業で働き続ける」と回答したのに対し、未婚者は64.7%だった。
会社員エンジニアに、副業をしているか聞いたところ、「すでに副業をしている」が10.0%となった。また、「現在はしていないが、今後副業をしようと考えている(興味がある)」が28.0%、合計して38.0%と約4割近くの人が副業に興味があることがわかった。働き方の多様性が昨今さらに活発になってきているということがわかる。
また、会社員エンジニアに副業をしている、興味があると回答した人へ理由を聞いたところ、最も多い回答が「現在のお給料では生活が苦しいから」で49.1%、次いで「暇な時間を有効活用したいから」が40.4%、「本業以外でもスキルをつけたいから」が35.1%だった。スキマ時間を使って、金銭面を補填する人と、自身のスキルを上げたいと考えている人が多いことがうかがえる。
日々の生活の中で節約をしている項目を会社員エンジニアとフリーランスエンジニアに聞いたところ、約7割の人が節約をしていると回答しており、特に「食費」が40.7%、「光熱費」が35.7%「交際費」が32.7%となった。
会社員エンジニアの今後の働き方について聞いたが、同様の質問をフリーランスにも聞いた。その結果、92.7%の人が「フリーランスのまま働こうと考えている」と回答した。会社員エンジニアは同じ企業で働き続ける人が72.7%だったため、フリーランスと比較すると20ポイントも差があることがわかった。
フリーランスの人はどのくらいインボイス制度の準備をしているのか聞いたところ「すでに準備は終わっている」と回答した人はわずか26.7%で、準備が遅れていることがうかがえる。
フリーランスエンジニアに、現在抱えている案件数を聞いたところ、1件と回答した人は50.7%、2件以上と回答した人が34.0%と、約3割の人が複数案件を抱えていることがわかった。案件数を増やしたいと考える人は、フリーランスエージェントなどを利用することで、案件数を増やすことができると思われる。
会社員エンジニアとフリーランスエンジニアに老後のお金について聞いたところ、「心配している」と回答したのは、会社員が80.0%、(「心配している」44.0%、「やや心配している」36.0%)フリーランスが76.0%(「心配している」47.3%、「やや心配している」28.7%)という結果となった。
また、フリーランスエンジニアの保有案件数別で比較してみると、保有案件が1件以下の人は「心配している」が83.8%(「心配している」59.6%、「やや心配している」24.2%)だったのに対し、2件以上の人は60.8%(「心配している」23.5%、「やや心配している」37.3%)と、保有案件が1件以下と2件以上では23ポイントも差があることがわかった。
会社員エンジニアとフリーランスエンジニアに早期リタイアを考えているか聞いたところ、会社員の28.0%、フリーランスの41.3%は早期リタイアを考えていることがわかった。
会社員エンジニアとフリーランスエンジニアに投資について聞いたところ、56.3%の人が投資をしていると回答した。投資の内容としては、「株式投資」が39.3%、「投資信託」が34.0%となった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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