友達と共に進める開発の魅力：自身のアウトプットが他者のクリエイティビティに与える影響とは？
──「Kawaii-Kusa」は土田悠輝さん（@andex_tokyo）と協力して実装したとのことですが、誰かと協力して開発することが多いですか？
Risakoさん：そうですね。専門学校の授業でチーム開発をやったり、友達と一緒にアイデアの壁打ちをやったり。普段から一緒にプログラミングをやる仲間がいるので、「こういうのあったら面白いよね」というアイデアを話しながら開発を進めています。
人と一緒に開発を進める原点として、高校生の時に、友達とアパレルや雑貨を販売するブランドを立ち上げたことがありました。デザインの得意な友達がデザイン担当、私がサイト制作担当で役割分担をして動いて。それが人と一緒にプロダクトを作り上げる初めての体験でした。私も友達も、かわいいものが大好きで、自分たちの思う「かわいい」の感覚を共有しながら作品に落とし込んでいくのが楽しかったです。
やっぱり、自分のアイデアや意見に対して、友達が「おもしろそう」「いいじゃん」と返してくれて、共有できるとやる気が上がりますね。自分がおもしろいと思った「ムダエイティブ」もこんなところに需要があるんだ、ムダじゃないじゃん！ と、自信になります。
──「Kawaii-Kusa」の反響はどうでしたか？
Risakoさん：自分のアイデアをかたちにしてリリースするのは今回が初めてだったので、「Kawaii-Kusa」が拡散されて多くの人に届いたというところに、まずはびっくりしています。
あとは、開発の裏話を記事（「自称ぎゃるなのでGitHubも可愛くしたい‼️🥺💖」）に書いて公開したら、それを読んだ別の学生エンジニアの人が、「自分にもできるかもしれない」と新しいChrome拡張機能を開発したと聞いて。自分の作ったものやアウトプットが他の人のクリエイティビティに影響を与えていることに、感動してしまいました。
「Kawaii-Kusa」に関連した記事やSNSへの投稿は、普段の自分よりもテンションを高めに、かわいいものが大好きな一面を押し出したので、そういう伝え方の部分に興味を持ってくれた方も多いと思います。学校やインターン先の人にも、今回のアウトプットは褒めていただくことが多くて嬉しいです。
──挫折する方も多い個人開発で、モチベーションを保つための工夫はありますか？
Risakoさん：おもしろそうじゃんと思ったときに、すぐに開発を始めちゃうのがポイントだと思います。モチベーションを保つというよりは、モチベーションの高いうちに走りきってしまうイメージです。作りたいものやアイデアがあっても、その作り方をリサーチして、必要な勉強もやって……となると時間がかかり、その間にやる気が落ちてしまいます。ChatGPTなどの生成AIを使うと短時間でアイデアをかたちにできるので、おすすめです。
友達と一緒にやるのもいいですね。アイデアをおもしろがってくれる友達が近くにいると、この人にはプロダクトを届けなきゃって、開発モチベーションがすごく上がりました。完成したときの達成感も、実際に友達がプロダクトを使ってくれるほうがより大きくなると思います。
