米Microsoftの.NETチームは、オープンソースの開発者用プラットフォームである.NETの最新バージョンとなる「.NET 9」を、11月12日(現地時間)にリリースした。
.NET 9では、ランタイム、ワークロードをはじめとする、全体で1000超のパフォーマンスに関連する変更が行われ、アプリケーションのメモリ要件に適応するよう大幅に変更されたサーバGCによって、スループットが向上するとともにメモリ使用量が大幅に減少している。
.NET 9に含まれている.NET Aspire 9では、ダッシュボードからリソースを開始/停止したり、デバッグセッション間でコンテナを存続させたり、リソースの起動をより適切に管理するためのWaitForを含む新しいAPIにアクセスしたりできるようになった。また、コミュニティとの緊密な連携によって、OpenAI、Ollama、Milvusなどとのシームレスな統合を開始している。
AI関連では、Azure、OpenAI、LlamaIndex、Qdrant、Pinecone、Milvus、AutoGen、OllamaSharp、ONNX RuntimeといったAIエコシステム全体における多くのパートナーと連携するとともに、コミュニティやコントロールベンダパートナーと協力して、スマートコンポーネントエコシステムを構築することで、AIを組み込んだコントロールの、.NETアプリへの統合を容易にした。さらに、Semantic Kernelと連携して、Microsoft.Extensions.AIとMicrosoft.Extensions.VectorDataで、.NET エコシステムに一連の抽象化を導入し、小規模および大規模言語モデル、埋め込み、ベクタストア、ミドルウェアといったAIサービスと対話するためのC#抽象化の統一レイヤが提供される。
ほかにも、.NET開発者向けのGitHub Copilotの機能向上、ASP.NET CoreとBlazorを使用したフルスタックWeb開発の強化など、数多くの機能追加・改善が行われた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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