組織の中に仲間を増やそう!
自分のプロジェクトでOpenTelemetryによるオブザーバビリティが実現できたら、その成果を持って組織に広げていきましょう。
もちろん、あなたがエバンジェリストとして始めるのが最適です。
社内で成果発表する
社内で発表する機会があれば是非出していきましょう。
あなたのプロジェクトの課題は、必ず他のプロジェクトでもおきる課題です。
OpenTelemetry+オブザーバビリティで解決したことを布教しフォロワーを増やし、ノウハウを共有していきましょう。
一緒に、もしくは代わりにトラブルシューティングする
もし運よく別システムからテレメトリーデータを取得しており、そのシステムで障害が起きた時に一緒に調査し調査のスピードと深さが実証できれば効果は絶大です。
社外で成果発表する
フォーマルなイベント、カジュアルなイベント、多くのイベントがあるので、もし可能であれば発表しましょう。イベント登壇にハードルがある場合はブログで投稿するのも良い手です。
そしてそれを自組織に逆輸入しましょう。多くのエンジニアに感謝されますし、あなたはOpenTelemetryの第一人者として認識されます。
プラットフォームエンジニアリングチームやOCoEを作る
これにより組織全体で統一するにはどうすればいいでしょうか。
そのためにはシステムやチームごとの対応ではなく、横串で見るチームが必要となります。
例えば、より進んだ組織ではプラットフォームエンジニアリングチームもしくはObservability Center of ExcellenceといったチームによるOpenTelemetry計装やオブザーバビリティ実践の標準化を推進しています。
困ったら参考にすべきサイト・情報一覧
- OpenTelemetry公式サイト
- 書籍:OpenTelemetryに関する書籍が国内外で出版されています。
- 本連載:まだ他の回を見ていない場合は、是非見てください。
- 情報共有サイト:Zenn、Qiitaなどのブログサイト、またはSpeakerdeckのようなスライド共有サイトで多くのOpenTelemetryの情報を得られます。
- OpenTelemetry Meetup:有志により開催されています。日本の最新事例を聞けるイベントです。
- 各オブザーバビリティツールベンダーのページ:ベンダーの方でOpenTelemetryの計装方法について解説したドキュメントを提供している場合があり、そちらも参考になります。
- 検索サイト:そして、もちろんGoogleなどの検索サイトです。まずはOpenTelemetryで検索しましょう。
まとめ
第6回では、これまでの総括としてOpenTelemetryの始め方、広げ方について触れました。
このジャーニーの中で、あなたの組織はデジタルビジネスに対するレジリエンス(弾力性、回復力)が高まっていき、インシデントに怯むことなく、より多くのイノベーションやチャレンジが可能になっていくでしょう。
共にOpenTelemetryを活用しオブザーバビリティを実践していきましょう!