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開発用エディタのド定番「VSCode」を使いこなそう

VS CodeでPython開発環境を構築しよう

開発用エディタのド定番「VSCode」を使いこなそう 第15回

 本連載では、VSCodeにフォーカスし、基本的な使い方から拡張機能の活用、そして本格的な開発現場での利用を想定した高度な機能までを紹介していくことで、読者がVSCodeマスターになるお手伝いをします。第15回では、VS CodeをPython開発に使えるように環境を構築します。基本的な言語サポートに加え、AI開発、Webアプリ開発のための環境についても紹介します。

はじめに

 Microsoftの提供するVisual Studio Code(VSCode)は、2015年の最初のリリースから、今では開発用エディタの定番の座を占めるまでになりました。これには、無償で使えることも大きいですが、何よりエディタとしての使いやすさ、そしてさまざまな拡張機能によっていくらでも使い勝手を向上させたり、利用の領域を拡げられるということも大きいでしょう。

 本連載では、このVSCodeにフォーカスし、基本的な使い方から拡張機能の活用、そして本格的な開発現場での利用を想定した高度な機能までを紹介していくことで、読者がVSCodeマスターになるお手伝いをします。

対象読者

  • テキストエディタメインで開発してきた方
  • Visual Studioより軽い環境が欲しいと考えている方
  • Visual Sudio Codeをもっと使いこなしたいという方

必要な環境

 本記事の内容は、以下の環境で動作を確認しています。

  • macOS Sequoia 15.6
    • Visual Studio Code 1.104.1(August 2025)

Python環境の準備

 VS Codeで開発する・しないにかかわらず、基本としてPythonが利用できる環境が必要です。VS Codeを使うことを前提としたPython環境の準備については、VS Code公式「Getting Started with Python in VS Code」にまとめられているので、参考にできます。

 基本的にはこのページに記載されている内容に沿ってPythonを準備すればよいのですが、記載されていない情報も含めて、以下にmacOSとWindowsについて概略をまとめておきます。

macOSにおける構築

 VS Code公式にあるようにパッケージマネージャHomebrewを使うのが簡便です。macOSにはシステムインストールされているPythonもありますが、VS Codeの拡張機能がこれをサポートしていないので、インストールは必須です。

 pyenvというツールを使うと、システムインストールのものも含めてPythonのバージョン管理を行いやすくなるので、インストールしておくことをおすすめします。この場合、pyenvをHomebrewでインストールし、pyenvからPythonをインストールします。本稿は、macOSにおいてpyenvを利用しているという前提となっています。

Windowsにおける構築

 VS Code公式にあるようにPython公式サイト「Download Python | Python.org」からインストーラ(.exeファイル)を入手してインストールすることをおすすめします。

 代替案にあるMicrosoft Storeアプリによるインストールでは、パッケージのインストールなどに管理者権限が必要となり、ちょっとしたトラブルの元にもなるのでおすすめしません。なお、Windowsにおいてもpyenv-winというPythonのバージョン管理ツールがあるので、それを利用するという選択肢もあります。

次のページ
基本的な開発環境

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 山内 直(WINGSプロジェクト ヤマウチ ナオ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook <個人紹介>WINGSプロジェクト所属のテクニカルライター。出版社を経てフリーランスとして独立。ライター、エディター、デベロッパー、講師業に従事。屋号は「たまデジ。」。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/22435 2025/10/31 11:00

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