ロードテストを作ってみよう
細かい解説を行う前に、まずは実際にロードテストを作成してみたいと思います。今回は前回に引き続きテスト対象のWebアプリケーションにマイクロソフト社の「.NET Pet Shop 4.0」を利用します。
ロードテストを作成するには、既にWebテストが配置されているテストプロジェクトを右クリックし、[追加]-[ロードテスト]を選択します(図3)。
新しいロードテストの作成を行うと、図4に示すような「新しいロードテストウィザード」というウィンドウが表示されます。このウィザードを利用してロードテストに必要な最低限の内容を設定し、新しいロードテストの作成を行います。
ここでは、手順を追いながらどんなことを設定する必要があるのかを簡単に紹介していきます。では、[次へ]を選択して先に進めましょう。
左側の進行状況が「シナリオ」になりました。ここでは、テストシナリオにつける任意の名前を設定します。待ち時間に関する設定項目が二つありますがここではこのまま[次へ]を選択します。
次は「ロードパターン」です。ここではテスト中にかかる同時実行数の設定を行います。設定は「ステップロード」にして、[次へ]を選択します。
次は「テストミックス」です。ここでは、ロードテスト内で使用する作成済みテストを選択します。右側の[追加]をクリックするとテストの一覧が表示されますのでWebTest1を追加してください。追加が完了したら[次へ]を選択します。
次は「ブラウザミックス」です。ユーザーが利用するブラウザを想定して設定することができます。ここでは「Internet Explorer 6.0」のみにして、[次へ]を選択します。
次は「ネットワークミックス」です。ユーザーが利用するネットワーク回線を想定して設定することができます。ここでは「LAN」のみにして、[次へ]を選択します。
次は「カウンタセット」です。ロードテストの実行中に収集するパフォーマンスカウンタの内容を定義します。デフォルトのままでもある程度は設定されているので、ここではこのまま[次へ]を選択します。
最後は「実行設定」です。主にロードテストを実行する時間を設定します。ここでは実行時間を「2分」に設定して[次へ]を選択します。
一通り設定が終わると、Visual Studio上に作成されたロードテストが表示されます。