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コドモに伝える組込みソフトウェア開発

ハードウェアの話とコードの生成

LEDを点灯させる


Appliletツールでハードウェアの設定をしてみよう

 点灯の仕方がわかっても、プログラムではどう設定すればいいのか、これは組込みソフトウェアの大きな壁のひとつです。本来ならマイコンの分厚いユーザーズマニュアルと格闘する必要がありますが、今回はこれをAppliletというツールを使ってちょちょーいとやってしまいましょう。

図2:Appliletの起動
図2:Appliletの起動

 図2のように、[スタート]メニューから[Applilet]を選択します。起動してウィンドウが表示されたら、[ファイル]メニューから、[新規作成]を選びます(図3)。

図3:新規作成
図3:新規作成

 すると、図4のように[新規プロジェクト]の画面が表示されます。プロジェクト名はなんでもOKです。デフォルトはmdtです。本稿ではこの名前で進めます。その下に[チップ・シリーズ]というタイトルで、対象のnマイコンを選択する項目があります。シリーズ名は[78K0SKA1+]、チップ名は[uPD78F9222]を選択して[OK]をクリックしてください。

図4:新規プロジェクト/マイコンの選択
図4:新規プロジェクト/マイコンの選択

 以上で、図5のようにAppliletの初期画面が表示されます。右側の画面にはマイコンに内蔵されている機能の一覧が表示されます。設定したい項目をクリックすることで、その詳細設定をすることができます。左側の[システム]と[ウォッチドッグタイマ]は、使用する機能に関係なく必ず設定する必要があります。今回の練習では[ポート]を使いますから、この3つについて設定を進めていきます。

図5:Appliletの初期画面(今回は、赤い点線で囲まれたところを設定する)
図5:Appliletの初期画面(今回は、赤い点線で囲まれたところを設定する)

システムの設定

 まずは[システム]の設定から始めましょう。これはマイコンの動作条件を設定します。ちょっと難しい内容ですので、ここでは以下の説明に従ってそのまま設定してください。[システム]をクリックすると、図6のような画面が現れます。

図6:システム設定の初期画面
図6:システム設定の初期画面

 最初に右側の[P34/RESETをRESET端子として使用する]にチェックを入れます。

プチ解説:兼用端子

 一般にマイコンでは、限られた端子(マイコンの足)の数で、なるべく多くの機能を実現するために、1つの端子に複数の機能を割り当ててあることがあります。このような端子を兼用端子といいます。今回使用する78K0S/KA1+ではRESET(リセット)とP34というポート機能が同じ端子に割り当てられています。ここでは、その端子をリセットとして使います。

 次に、中央にある[低速内蔵発振器はソフトウェアによる停止可能]にチェックを入れます。これを選んでおかないと、このあと説明するウォッチドッグタイマを停止させることができません。チェックを入れると、それまでグレーになっていた右上の[低速内蔵発振器は停止]という項目が設定できるようになります。この機能は使いませんから、チェックを入れて停止にしておきます。図7に、設定をした画面を示します。よく見比べてモレのないようにしてください。特にRESET端子の設定だけは忘れないようにしましょう。

図7:設定後の内容
図7:設定後の内容

 設定内容を確認したら[OK]をクリックしてください。

ウォッチドッグタイマの設定

 再び、図5のAppliletの初期画面に戻ります。今度は[ウォッチドッグタイマ]をクリックします。図8の画面が表示さたら、[使用しない]にチェックを入れて[OK]をクリックします。

図8:ウォッチドッグタイマの設定
図8:ウォッチドッグタイマの設定
プチ解説:ウォッチドッグ

 ウォッチドッグというのは、番犬のことです。プログラムが正常に動作しているかどうかを見張るための番犬機能です。この番犬くんは、一定時間ごとにかまってあげないと吠える性質を持っています。番犬機能を使うとき、プログラムはときどき番犬に「よしよし」を言ってあげるように作ります。プログラムが暴走したりして一定時間経っても「よしよし」言ってもらえないと、番犬は異変に気づいて吠えます。実際は吠えるわけではなく、マイコンにリセットをかけてくれます。これによって、なんらかの事故があったとき、マイコン・システムが止まってしまうという最悪の事態を回避することができるのです。

ポートの設定

 システム、ウォッチドッグタイマと設定を終えて、ようやく本命のポートの設定を行います。図5の画面から[ポート]をクリックしてください。図9のような画面が表示されます。

図9:ポートの設定画面(すでにP22、P23を出力に設定したところ)
図9:ポートの設定画面(すでにP22、P23を出力に設定したところ)

 各ポートごとに、「使用しない」「入力」「出力」などを設定できるようになっています。ポートは回路上の構成単位ごとにまとめられていて、上のタブで切り替えます。たとえば、ポート2xはポート2の仲間、ポート12xはポート12の仲間です。

 さて、もういちど表1を見てください。LEDの接続されたポートは5つあります。「P22」「P23」「P45」「P123」「P130」です。これらをすべて[出力]に設定しましょう。図9はすでにP22、P23を出力に設定したところです。上のタブで[ポート4]をクリックすると、図10の画面が出ます。P45を出力に設定します。同様に[ポート12]の画面でP123を、[ポート13]の画面でP130を出力に設定します(図11、図12)。

図10:P45の設定
図10:P45の設定
図11:P123の設定
図11:P123の設定
図12:P130の設定
図12:P130の設定

 すべてのポートの設定が終わったら、OKをクリックして図5の画面に戻ります。

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この記事の著者

舘 伸幸(タチ ノブユキ)

NECマイクロシステム株式会社 勤務NPO法人SESSAME 所属開発ツールのソフトウェア開発を経て組込みソフトウェア開発に従事。プライベートにも半田ごては手放さない。2006年からSESSAME に参加。若い世代に物を作る楽しさを伝えていきたい。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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