LEDとポート
マジカルボックスの基板には、LED(発光ダイオード)が5つ実装されています(写真1)。これらはマイコン78K0S/KA1+のポートという端子に接続されています。ポートというのは、英語で港を意味するportと同じ単語です。港ではさまざまな人や荷物が出入りするのと同様に、マイコンのポートはマイコンと外部回路との間で情報を入出力するのに使います。
![写真1:基板上のLED(発光ダイオード)](http://cz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/3799/photo1.gif)
図1のように、ポートには外部回路の信号を読むための入力ポートと、外部回路に信号を出すための出力ポートの2種類があります。これらは多くの場合、マイコンの中の設定で入力として働くか出力として働くかを選ぶことができます。また、ポートで扱うことのできる信号は、ポート1本あたり0か1かのデジタル値だけです。ポートをたくさん持っている大きなマイコンでは、ポートを8本まとめて1バイトとして扱うこともあります。
![図1:マイコンのポート](http://cz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/3799/01.gif)
ポートアサイン
表1は、マジカルボックスのLEDが、それぞれマイコン78K0/KA1+のどのポートに接続されているのかを示しています。このような情報を、ポートアサインといいます。
D7(赤) | P123 |
D6(赤) | P45 |
D5(赤) | P130 |
D4(赤) | P23 |
D3(緑) | P22 |
LEDはそれぞれ、接続されたポートを1にすると点灯するように回路設計されています。たとえばD5のLEDを光らせるには、P130というポートに1を出力すればよいというわけです。