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![]() 柳井です。 しばらく前ですが、皆川博子の「死の泉」を読みました。ナチス・ドイツ下の、あるドイツ人の物語です。美学を感じる物語でした。 この小説で美学を感じたのは、ナチス・ドイツという劇場芸術型独裁国家の美的センスと、登場人物の一人の美術意識が2つの柱となり、独特の小世界を作っていたからです。話としては、後半ご都合主義的な部分もあるのですが、この本の主眼はあくまでこの美の部分にあるのだと感じました。 1つの世界を持った造形物は、その善悪に関わらず魅力的なものに見えます。普段の自分のアウトプットも、こういった統一的な美意識で貫かせたい。そう思わせてくれる1冊でした。 |
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