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MonoでDBMS用データプロバイダを使う

Monoで他のDBも使ってみたよ!(Firebird、DB2編)

MonoでFirebird、DB2を使う

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4.Firebird編

 Firebird用データプロバイダ「FirebirdSql.Data.FirebirdClient」を使用したDBアクセスについて解説します。FirebirdについてはWikipediaなどを参照してください。

 「FirebirdSql.Data.FirebirdClient」はC#で実装されたFirebird用データプロバイダで、他のFirebirdクライアントライブラリを必要としません。

セットアップ

 ゲストOS側で動作確認用Firebird DBを作成し、ホストOS側で「FirebirdSql.Data.FirebirdClient」の導入を行います。

 Firebird自体はUbuntuのパッケージ管理システム(APT)から導入可能で、導入したパッケージは以下になります(2009.08.18現在)。

Firebird
パッケージ バージョン 概要
firebird2.1-super 2.1.1 Firebird Super Server - an RDBMS based on InterBase 6.0 code
firebird2.1-server-common 2.1.1 common files for firebird 2.1 servers
firebird2.1-common 2.1.1 common files for firebird 2.1 servers and clients
libfbclient2 2.1.1 Firebird client library

設定関連の修正

 上記パッケージ群は

$ sudo apt-get install firebird2.1-super

で導入されますが、その際のFirebird設定処理でエラーが発生しました。以下の対応が必要になります。

1.「/etc/init.d/firebird2.1-super」の修正

修正例(40行目~追加)
...
NAME="Firebird $FB_VER server manager"

#↓ここから
#################################################
if [ -d $RUN ]; then
#do nothing
echo "Directory '$RUN' already exists."
else
mkdir -p $RUN
chown $FBRunUser:firebird -R $RUN
fi
#################################################
#↑ここまで # Check the manager is there and is executable. ...

2.Firebird再設定

$ sudo dpkg-reconfigure firebird2.1-super

 ここで自動起動の有無、管理ユーザー「SYSDBA」のパスワード設定を行います。

データプロバイダの入手

 「FirebirdSql.Data.FirebirdClient」は、Firebird日本ユーザー会 - ダウンロード内の[管理ツール & ドライバ]-[Firebird .NET Data Provider]からVersion 2.1.0 for .NET 2.0の[Source code(.zip)]を選択し、「FirebirdClient-2.1.0-Src.zip」をダウンロードして下さい。

補足1

 Monoから提供されているFirebird用データプロバイダが存在しますが、バージョンが古いこともあり、Firebirdより提供されている「FirebirdSql.Data.FirebirdClient」を使用します。

$ gacutil -l | grep Firebird
FirebirdSql.Data.Firebird, Version=1.7.1.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=0706f5520aae4ff4
補足2

 Firebird公式サイトからFirebird .NET Data Provider Version 2.5.0が2009.05.22から提供されています。Mono対応版もあり、[Download]-[Firebird .NET Data Provider]からVersion 2.5.0 for .NET 3.5/2.0の[FirebirdClient - Mono & Linux target (.zip) ]を選択すると、「FirebirdClient-2.5.0-MONO_LINUX.zip」をダウンロードできます。このzipファイルを展開して得られる「FirebirdSql.Data.FirebirdClient.dll」を使用する場合は、後述するFirebirdSql.Data.FirebirdClientのビルドは不要です。

次のページ
Firebird DBの準備

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