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統合開発環境「PowerShell ISE」を使ってみよう

統合開発環境「PowerShell ISE」を使ってみよう(2)
カスタマイズ編

Windows PowerShell Integrated Scripting Environmentnt 簡易マニュアル(2)


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トークンカラーを変更してみよう

 前景色を変更してもコード見づらい場合が場合があります。そのような場合にはトークンカラーを変更します。トークンの種類には表4に示すように、コメント、文字列、ループラベルなどがあります。

表4 トークン
Token名 説明
Attribute 属性
Command コマンド
Command Argument コマンド引数
Command Parameter コマンドパラメータ
Comment コメント
Group End グループの終わり
Group Start グループの始まり
Keyword キーワード
Line Continuation 行継続
Loop Label ループラベル
Member メンバ
New Line 改行
Number 数値
Operator 演算子
Statement Separator ステートメントセパレータ
String 文字列
Type
Unknown phrase 不明句
Variable 変数

 トークンカラーを変更するには、$psISE.Options.TokenColors["トークン名"] を使用します。例えば、文字列のトークンカラーを白に設定する場合は次のようにします。

#トークンカラーを設定する
$psISE.Options.TokenColors["String"] = "White"

独自のメニューを追加してみよう

 PowerShell ISEでは独自のメニューを追加できます。独自のメニューを追加するには、$psISE.CurrentPowerShellTab.AddOnsMenu.Submenus.Addメソッドを使用します。

構文
$psISE.CurrentPowerShellTab.AddOnsMenu.Submenus.Add(メニュー名, スクリプトブロック, キーボードショートカット)

 例えば、メニュー名が「現在日時の取得」、キーボードショートカットが「F2」の場合は

$psISE.CurrentPowerShellTab.AddOnsMenu.Submenus.Add("現在日時の取得",{Get-Date}, "F2")

のように記述します。

 このコマンドを実行するとメニューに「アドオン」という項目が追加され、その下に作成したメニューが追加されます。

 スクリプトブロックにはコマンドレットGet-Dateを記述しているので、[アドオン]-[現在日時の取得]を選択するとGet-Dateコマンドレットが実行され、現在日時が表示されます。

 独自のメニューとして追加できるのはコマンドレットだけではありません。自作のスクリプトファイルをメニューに追加することも可能です。次のコードはメニュー名「スクリプトファイルの実行」としてスクリプトファイル「C:\Work\Test.ps1」を登録する例です。

スクリプトファイルをメニューに
$psISE.CurrentPowerShellTab.AddOnsMenu.Submenus.Add("スクリプトファイルの実行",{C:\Work\Test.ps1}, "F12")

 また、追加したメニューは削除することも可能で、この場合にはRemoveAtメソッドを使用します。RemoveAtメソッドの引数には、削除したいメニューの番号(最初に追加したメニューが0番となる)を指定します。

$psISE.CurrentPowerShellTab.AddOnsMenu.Submenus.RemoveAt(0)

まとめ

 背景色の変更やフォントの変更などは、筆者としては標準で備えておいて欲しいと思った機能です。ここは次期バージョンに期待したいところです。

 今回紹介した方法を使用すれば、自分好みのエディタにすることができます。本稿を参考に、ぜひ自分好みにカスタマイズしていただければと思います。

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この記事の著者

HIRO(ヒロ)

HIRO's.NETのHIROです。とある半導体工場のSEです。VB.NET, C#, PowerShellによるプログラミングを楽しんでいます。最近はBlog でPowerShellについて書いています。2008/07/07にPowerShell from Japan!!というサイトを立ち上げまし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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