はじめに
本連載では、FlashやDHTMLによるリッチクライアントアプリケーションを作成できるOpenLaszloについて説明していきます。前回は、OpenLaszloでGoogleマップを使う方法について説明しました。今回は、OpenLaszloによるmixiアプリの作り方を、簡単なサンプルプログラムを通して説明していきます。
これまでの記事
- 第1回 OpenLaszloのインストールと開発環境構築
- 第2回 OpenLaszloのプログラミングと標準コントロール
- 第3回 OpenLaszloとサーバーサイド連携
- 第4回 OpenLaszloでGoogleマップを使う
対象読者
- HTML、JavaScriptを使用した開発を行ったことがある方
- Flashを使用した開発を行ったことがある方
- OpenLaszloについて興味がある方
mixiアプリを作成するのに必要なもの
mixiアプリを作成するには以下の条件を満たす必要があります。mixiアプリは、mixiのサーバーに配置するのではなく、外部のサーバーに配置して動作するようになっています。よって、外部に公開したWebサーバーを準備する必要があります。
- mixiアカウントを取得している
- mixiアプリを公開するためのWebサーバー
今回の場合ですと、外部サーバー(自社サーバー等)にOpenLaszloでアプリを作成します。そのアプリをmixi側から呼ぶよう、mixiに登録することになります。
開発ライブラリ「flixi」
mixiアプリはJavaScriptで開発することが多いようですが、今回はOpenLaszloのFlash機能を使ったサンプルを作りたいと思います。Flashを使ったmixiアプリの開発ではflixiライブラリが便利です。
flixiは、Flashからmixiの OpenSocial JavaScript APIにアクセスすることできるライブラリで、株式会社シリアルゲームズから提供されています。このライブラリを使用することでオーナー・マイミク・コミュニティといった情報を簡単に取得できるようになります。flixiは、以下のURLからダウンロードできます。
- flixiパッケージ(http://www.serialgames.co.jp/~jun/mixi/flixi/flixi012.lzh)
- flixiマニュアル(http://www.serialgames.co.jp/~jun/mixi/flixi/index.html)
flixi.swcの作成
flixiは、ソースファイルで提供されているので、OpenLaszloから直接利用することができません。そこで、Flex SDKに含まれているcompcでソースファイルをflixi.swcにコンパイルして利用することになります。
ダウンロードしたflixi012.lzhを解凍して、コマンドプロンプトを起動し、以下のように実行します。
C:\flex_sdk\3.3.0\bin\compc -include-sources .\ -output .\flixi.swc
できあがったflixi.swcを、OpenLaszloのインストール先¥Server¥lps-4.3.0(インストールしたバージョンで異なります)¥WEB-INFに、flexlibフォルダを作成してこの中に入れておきます。