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mixiアプリで始めるOpenSocial入門

mixiアプリとアクティビティ

mixiアプリで始めるOpenSocial入門(6)

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 SNSでは「アクティビティ」と呼ばれる、ユーザーの行動の記録のデータがあり、OpenSocialアプリケーションでも、このアクティビティの活用がキモとなります。今回はアクティビティの作成から登録までの流れを、具体的なサンプルとともに紹介します。

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アクティビティとは

 アクティビティとは、ユーザーがアプリケーションでどんな行動をしたかという行動の記録のことです。SNSにおいては、自分のアクティビティを友達やコミュニティと共有することで、コミュニケーションが活発化されます。アクティビティという言葉は耳慣れないかもしれませんが、実はSNSを使っているほとんどのユーザーはアクティビティを活用しています。

 一番身近なものはSNSの日記・ブログの更新通知です。日記やブログを更新すると、多くのSNSではその更新情報が自分の友達に通知されます。この更新通知(=アクティビティ)を見た友達は、更新された日記・ブログを見るためにそのユーザーの日記・ブログアプリケーションにアクセスし、コメントを投稿します。この例からも、アクティビティがSNS内のコミュニケーションを促進していることが分かるでしょう。

 あるいは、自分が参加しているコミュニティで新たな発言があった場合にも、更新情報が通知されますが、これもアクティビティです。アクティビティのおかげで、毎日コミュニティのページを開いて新たな発言があるかどうかを確認する必要なく、最新の情報を入手したり、その話題に加わったりすることができます。

 このように、アクティビティはコミュニケーションを促進し、ユーザーの行動を他のユーザーとつなぎ合わせていく、SNSの重要な構成要素と言えるでしょう。

 mixiにおいては、ポータルページの中央に、日記・コミュニティ・マイミクシィそれぞれの更新情報が表示されますが、これらもすべて「他のユーザーがSNS内でどんな行動をしたか」という情報を示すアクティビティです。

mixiポータルページでのアクティビティの表示例
mixiポータルページでのアクティビティの表示例

OpenSocialアプリケーションにおけるアクティビティ機能の活用方法

 SNSの上に構築されるOpenSocialアプリケーションにおいても、このアクティビティ機能を活用することができます。日記やコミュニティのようなSNS標準アプリケーションのアクティビティと同様に、OpenSocialアプリケーションでの行動についても、アクティビティを記録し、共有することができます。

 OpenSocialアプリケーションのアクティビティがどのように表示されるかは、OpenSocialコンテナによって異なりますが、mixiの場合、日記などの標準アプリケーションのアクティビティの下に、OpenSocialアプリケーション用のアクティビティ表示欄が追加されます。

 mixiでのアクティビティ表示欄は2種類あり、「アプリ更新情報」という表示欄には、自分の使っているmixiアプリすべてのアクティビティがまとめて表示されます。

mixiポータルページでの「アプリ更新情報」の表示例
mixiポータルページでの「アプリ更新情報」の表示例

 ここでは今回作成するサンプルの「Activity Sample」というmixiアプリのアクティビティの情報の他に、他のmixiアプリの情報なども混在して表示されます。mixiアプリが登録したアクティビティだけでなく、マイミクシィがアプリを追加した場合にも、項目として表示されます。

 それとは別に「専用情報ボックス」と呼ばれるmixiアプリ個別のアクティビティ表示欄もあります。

mixiポータルページでの「専用情報ボックス」表示例
mixiポータルページでの「専用情報ボックス」表示例

 「専用情報ボックス」には、「自分への情報」と「すべての情報」という2つのタブが存在します。「すべての情報」タブには「アプリ更新情報」に表示されたのと同じようにマイミクのアプリの追加情報やアクティビティが表示されます。「自分への情報」タブには、後述の宛先を指定したアクティビティだけが表示されます。

 この「専用情報ボックス」をポータルページに表示するかどうかは、ポータルページ左上の「アプリ管理」ページで設定します。

mixiポータルページ左上の「アプリ管理」リンク
mixiポータルページ左上の「アプリ管理」リンク

 「アプリ管理」ページでアプリごとの「専用情報ボックスを表示する」チェックボックスを選択することで、「専用情報ボックス」をポータルページに表示することができます。

アプリ管理ページ
アプリ管理ページ

 日記のようにユーザーが日々情報を更新していくタイプのアプリケーションであれば、SNS標準の日記のアクティビティと同様に、更新したタイトルや、更新内容の一部をアクティビティとして公開できるでしょう。

 あるいは、ゲームアプリケーションであれば、ユーザーがプレイしたこと、ハイスコアなどの記録、さらにはゲーム内の出来事(レアアイテムを取得した等々)も、アクティビティとして公開できます。

 他のユーザーが見て、そのアプリケーションを使ってみたいと感じるような情報を、アクティビティとして公開することで、アプリケーションのユーザーを口コミ式に増やしていくことができるでしょう。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 土井 毅(ドイ ツヨシ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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