Windows 7対応UIを標準コントロールで実現するのは難しい…
『Windowsユーザーエクスペリエンスガイドライン』というものをご存知でしょうか? 1995年にマイクロソフトプレスから出版されていた『Windowsユーザーインターフェイスデザインガイド』のWindows 7対応版です。というよりも、『Windowsユーザーインターフェイスデザインガイド』が絶版となり入手が困難な現状では、WindowsアプリケーションのUIをデザインするときの唯一の道しるべというべき情報です。この機会にぜひ一読してもらいたい内容になっています。
しかしながら、Windowsユーザーエクスペリエンスガイドラインに沿ってVisual BasicやVisual C#でWindowsフォームをデザインしようとしても、うまくいかない項目が散見されます。
「標準コントロールでデザインし辛いデザインをしたい」
そんなときはグレープシティのInputMan for Windows Forms 6.0Jの出番です。InputManならば、標準のコントロールでは実現できないガイドラインどおりのデザインを実現できます。
Windowsユーザーエクスペリエンスガイドラインとは?
Windowsユーザーエクスペリエンスガイドラインは、MSDNライブラリに公開されている技術資料で、PDFファイルとしても公開されています。マイクロソフトがこのガイドラインを公開した目的は、次のように説明されています。
- Windowsベースのすべてのアプリケーションにとって、質の高い、一貫性のある基準を設定する
- ユーザーエクスペリエンスに関する特定の質問に答える
- 仕事をより簡単にする
ガイドラインは次の10セクションで構成されており、Windows 7に対応したWindowsアプリケーションである操作を行うときにはどのようなコントロールをどのように使うのか、また、マニュアルにはどのように記載するのか、という内容が説明されています。
- デザインの原則
- コントロール
- コマンド
- テキスト
- メッセージ
- 対話操作
- ウィンドウ
- 外観
- エクスペリエンス
- Windows環境
今回は「コントロール」について書かれたセクションの内容に沿って、標準コントロールが適合していない項目について、具体的に標準コントロールとInputManコントロールを比較しながら確認していきます。サンプルソースには、これから紹介する各UIパーツを格納しておきました。参考にしてみてください。