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正式リリースされたWindows Azureの力

ブロブとテーブルを使用したWindows Azureストレージプログラミング

正式リリースされたWindows Azureの力(2)

[4]WebRole1のプロパティ画面で、接続文字列を追加する

 Windows Azureストレージへのアクセスのための接続文字列を追加します。

 ソリューションエクスプローラから、AzureStorageBlobAndTableSampleクラウドサービスプロジェクト内のRoleフォルダにあるWebRole1を右クリックして、[プロパティ]を選択します。次に、表示されたプロパティ画面中の左側にある[Settings]タブをクリックします。そして、次の図5のように、Windows Azureストレージへのアクセスのための接続文字列を追加します。Nameは任意ですが、ここでは「DataConnectionString」としておきます。Typeは「ConnectionString」を選択し、Valueには「UseDevelopmentStorage=true」と入力してください。これにより、Development Storageの使用を指定します。

図5:WebRole1のプロパティ画面
図5:WebRole1のプロパティ画面

 接続文字列の追加後、ソリューションエクスプローラから、AzureStorageBlobAndTableSampleクラウドサービスプロジェクト内のサービス定義ファイル(ServiceDefinition.csdef)を開いてみてください。

[リスト1]サービス定義ファイル(ServiceDefinition.csdef)
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<ServiceDefinition name="AzureStorageBlobAndTableSample"
 xmlns="http://schemas.microsoft.com/ServiceHosting/2008/10/ServiceDefinition">
  <WebRole name="WebRole1">
    <InputEndpoints>
      <InputEndpoint name="HttpIn" protocol="http" port="80" />
    </InputEndpoints>
    <ConfigurationSettings>
      <Setting name="DiagnosticsConnectionString" />
      <Setting name="DataConnectionString" />
    </ConfigurationSettings>
  </WebRole>
</ServiceDefinition>

 上記のリスト1の太字部分が示すように、WebRole1のプロパティ画面で追加した接続文字列の定義が反映されていることが分かります。

 同様に、AzureStorageBlobAndTableSampleクラウドサービスプロジェクト内のサービス構成ファイル(ServiceConfiguration.cscfg)を開いてみます。

[リスト2]サービス構成ファイル(ServiceConfiguration.cscfg)
<?xml version="1.0"?>
<ServiceConfiguration serviceName="AzureStorageBlobAndTableSample"
 xmlns="http://schemas.microsoft.com/ServiceHosting/2008/10/ServiceConfiguration">
  <Role name="WebRole1">
    <Instances count="1" />
    <ConfigurationSettings>
      <Setting name="DiagnosticsConnectionString" value="UseDevelopmentStorage=true" />
      <Setting name="DataConnectionString" value="UseDevelopmentStorage=true" />
    </ConfigurationSettings>
  </Role>
</ServiceConfiguration>

 上記のリスト2の太字部分が示すように、サービス構成ファイルには、追加した接続文字列の設定値が反映されていることが分かります。

 これで、Windows Azureストレージ(ここでは開発環境のDevelopment Storage)へのアクセスが可能となりました。ちなみに、以前からのWindows Azure SDKを使用されていた読者は、DevelopmentStorageを使用するための設定が簡易になったことに気づかれたことと思います。

[5]Default.aspxにコントロールを配置する

 画面のUIを作成します。

 次の図6のように、Default.aspxにコントロールを配置します。上からFileUploadコントロール、2つのTextBoxコントロール、アップロード用にButtonコントロール、データ表示用にGridViewコントロールを貼り付けます。

図6:Default.aspxの[デザイン]ビュー
図6:Default.aspxの[デザイン]ビュー

[6]GridViewコントロールの設定

 テーブルから取得したデータ表示のために、Default.aspxの[ソース]ビュー上で、GridViewコントロールを次のリスト3のように設定します。

[リスト3]GridViewコントロールの設定(Default.aspx)
<asp:GridView ID="GridView1" runat="server" AutoGenerateColumns="False">
    <Columns>
        <asp:TemplateField HeaderText="ユーザー名">
            <ItemTemplate>
                <asp:Label ID="Label1" runat="server"
                    Text='<%# HttpUtility.UrlDecode(Eval("PartitionKey").ToString()) %>'></asp:Label>
            </ItemTemplate>
        </asp:TemplateField>
        <asp:TemplateField HeaderText="タイトル">
            <ItemTemplate>
                <asp:Label ID="Label1" runat="server"
                    Text='<%# HttpUtility.UrlDecode(Eval("Title").ToString()) %>'></asp:Label>
            </ItemTemplate>
        </asp:TemplateField>
        <asp:TemplateField HeaderText="オリジナルファイル名">
            <ItemTemplate>
                <asp:Label ID="Label1" runat="server"
                    Text='<%# HttpUtility.UrlDecode(Eval("OriginalFileName").ToString()) %>'></asp:Label>
            </ItemTemplate>
        </asp:TemplateField>
        <asp:TemplateField HeaderText="アップロード日時(UTC)">
            <ItemTemplate>
                <asp:Label ID="Label1" runat="server"
                    Text='<%# Eval("UploadedAt") %>'></asp:Label>
            </ItemTemplate>
        </asp:TemplateField>
        <asp:TemplateField>
            <ItemTemplate>
                <asp:HyperLink ID="HyperLink1" runat="server"
                    NavigateUrl='<%# Eval("BlobUri")%>'>ダウンロード</asp:HyperLink>
            </ItemTemplate>
        </asp:TemplateField>
    </Columns>
</asp:GridView>

 ItemTemplate要素内で参照している、PartitionKey、Title、OriginalFileName、UploadedAt、BlobUriが、次の手順7で解説するエンティティのプロパティに相当します。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 広瀬 嘉久(株式会社ジェイテックジャパン)(ヒロセ ヨシヒサ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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