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正式リリースされたWindows Azureの力

ブロブとテーブルを使用したWindows Azureストレージプログラミング

正式リリースされたWindows Azureの力(2)

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 前回は、 正式リリースされたWindows Azure Platformの概要や変更点、価格体系や購入方法などについて解説しました。今回は、Windows Azure SDKに含まれるWindows Azureマネージライブラリを使用したWindows Azureストレージプログラミングについて解説します。

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はじめに

 前回は、正式リリースされたWindows Azure Platformの概要や変更点、価格体系や購入方法などについて解説しました。

 今回は、Windows Azure SDKに含まれるWindows Azureマネージライブラリを使用したWindows Azureストレージプログラミングについて解説します。

 サンプルとして、ブロブとテーブルの2つのストレージを使用した、Windows Azureアプリケーションを作成します。残るキューについては、次回の記事で、キューを用いてWebロールとWorkerロールを連携させるサンプルを作成する予定です。

対象読者

  • クラウド技術に興味がある方
  • Windows Azureに興味がある方
  • Windows Azureストレージに興味がある方
  • Windows Azureストレージを使用したアプリケーション開発に興味がある方

Windows Azureストレージの簡単なおさらい

 Windows Azureストレージの詳細については、前連載の第3回と第4回で解説されていますので、本稿では省略させていただきます。ここでは、Windows Azureストレージの基本となるキーワードについて、簡単におさらいします。

図1:Windows Azureストレージの構成図
図1:Windows Azureストレージの構成図

Windows Azureストレージ

 Windows Azureストレージとは、Windows Azureに含まれるストレージサービスで、クラウド上にあるファイルシステムと考えると分かりやすいでしょう。

 利用者はREST(REpresentational State Transfer)を使用して、HTTP越しにWindows Azureストレージにアクセスできます。ストレージのデータは分散配置されており、高い可用性とスケーラビリティを実現しています。

3種類のストレージ

 Windows Azureストレージは、次の表1にあるように、目的や構造が異なる3種類のストレージをサポートしています。

表1:Windows Azureストレージの種類
ストレージ 目的 構造
ブロブ データ保存 バイナリデータを保存のために使用。コンテナとブロブで構成。
テーブル データ保存 分散Key-Valueストア。エンティティとプロパティで構成。PartitionKey、RowKey、Timestampの3つのシステム予約プロパティが定義されている。
キュー メッセージ交換 非同期のメッセージ交換のために使用。キューとメッセージで構成。

 なお、Windows Azure Platformには、Windows Azureストレージとは別のデータストアとしてSQL Azureがあります。SQL Azureは、クラウド上のリレーショナルデータベースです(Windows AzureストレージとSQL Azureの使い分けについては、コラム「Windows AzureストレージとSQL Azure」を参照)。

ストレージアカウントとエンドポイント

 ストレージアカウントとは、3つのストレージを束ねるルートに相当するもので、Windows Azure上で一意となる名前を持ちます。

 ストレージアカウントがURIの一部に含まれることにより、ストレージアカウントの下にある3つのストレージの固有のURIが定まります。このURIのことをエンドポイントと呼びます。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 広瀬 嘉久(株式会社ジェイテックジャパン)(ヒロセ ヨシヒサ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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