SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

DeveloperZine(デベロッパージン)- エンジニアの意思決定を支える技術情報メディア ProductZine

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

続 Struts 2入門

Struts 2のインターセプタによるパラメータ操作とデバッグ機能

続 Struts 2入門(4)

デバッグ用のインターセプタ

 Struts 2での開発を手助けしてくれるインターセプタです。現在4種類提供されています。いずれも開発モードで実行する必要があります。開発モードとは、詳細なログを出力する機能や設定ファイルを動的にリロードさせるモードのことです。頻繁に内容を変更する開発時には必須となります。設定方法は、設定ファイルであるstruts.xmlに次の1行を追加します。

リスト5 struts.xml(抜粋)
<constant name="struts.devMode" value="true" />

(1) DebuggingInterceptor

 Struts 2内部の設定や、各種パラメータやオブジェクトを格納するValueStackと呼ばれる領域の内容を出力するためのインターセプタです。開発モードを有効にし、リクエストパラメータにdebug=[デバッグ出力タイプ]を指定することで利用できます。基本的にブラウザ上でXMLデータを扱うものがありますので、XMLパーサが搭載されているInternet Explorerでの稼動が前提になっています。

 デバッグ出力タイプには次のものが選択できます。

表3 DebuggingInterceptorの設定値
設定値 説明
xml リクエストパラメータ、コンテキスト属性、セッション属性、ValueStackの内容をXML形式でレスポンスします
browser コンテキスト属性一覧をブラウザで表示し、その属性ごとに持っているツリー構造のデータを表示します
console レスポンス結果をさらに個別で出力できるコンソールをポップアップで出力します。コンソール画面は次に示すcommandを起動します
command consoleによって呼び出されるコマンドで、単体では使いません

 今回はxmlとbrowserモードでの結果を紹介します。まずはxmlモードでの出力結果です。

図3 デバッグモード(xml)の出力結果
図3 デバッグモード(xml)の出力結果

 参照できる値一覧がXML形式で表示されます。ツリーの展開、折りたたみができます。

 次にbrowserモードです。xmlモードよりも詳細に出力されます。

図4 デバッグモード(browser)の出力結果
図4 デバッグモード(browser)の出力結果

 参照できる値一覧が表形式で表示されます。さらに参照したい内容を「Expand」で開きます。試しに上から3行目のlocaleを開いてみましょう。

図5 デバッグモード(browser)でlocaleを開いた結果
図5 デバッグモード(browser)でlocaleを開いた結果

 扱うロケール情報が表示されます。

 では残りのconsoleとcommandモードの挙動を見ます。この2つのモードはレスポンスした結果からさらに詳細を表示しますので、起動前に一度レスポンスを出力しておく必要があります。このコンソール画面で、表示したい内容を打ち込みます。入力する値はデバッグモードのbrowserで出力された値になります。では試しに1つ表示してみましょう。

図6 デバッグモード(console)でコンソールからコマンドを入力した結果
図6 デバッグモード(console)でコンソールからコマンドを入力した結果

 デバッグモードについては、出力したい内容やその量に応じて使い分けると良いでしょう。実際にデバッグで使う場合には、パラメータ情報やセッション情報を頻繁に参照するかと思います。従来の開発では、直接ソースにてログに出力する場合や、開発ツールの機能を使ってデバッグをすることもできますが、アプリケーションを結合した後の試験などでは中々試験できないケースもあります。もし想定外の動作をしていると思った場合にはこのデバッグモードを起動し、実際に出力確認をされることで、実装ミスや設定ミスなどの誤動作も検出することができるでしょう。

次のページ
(2) LoggerInterceptor

この記事は参考になりましたか?

続 Struts 2入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 東 浩二(アズマ コウジ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/5192 2010/06/17 14:00

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー