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PDC 2010で明らかになったWindows Azureの新機能

PDC 2010で明らかになったWindows Azureの新機能(後編)

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SQL Azure

 ここからは、SQL Azureの新機能を紹介します。

Data Manager for SQL Azure

 Data Manager for SQL Azureとは、SilverlightベースのSQL Azure管理ツールです。開発コード名「Houston」として知られていました。

 SQL Azureの管理ツールとしてはSQL Server Management Studioがありましたが、これはTCP1433番ポートを利用します。したがって企業内からの利用には、ファイアーウォールの設定次第で制限がありました。

 Data Manager for SQL Azureにより、ブラウザベースでSQL Azureのデータベースを管理できるようになります。Data Manager for SQL Azureの利用は、管理ポータルから[Manage]を選択することで利用可能です(図1)。

図1:SQL Azureの管理画面
図1:SQL Azureの管理画面

 SQL Azureへの接続は、データベース名を指定する必要があります(図2)。データベースの切り替えは、SQL ServerのようにUSE文は利用できず、再ログインする必要があります。

図2:Data Managerログイン画面
図2:Data Managerログイン画面

 Data Manager for SQL Azureでは、以下の操作が可能です。また、これ以外にもmasterデータベースに接続することでSQL Azure自身の管理を行うこともできます。

  • クエリの実行
  • テーブルの作成、編集
  • ビューの作成、編集
  • ストアドプロシージャの作成編集

 図3はテーブルの作成画面例です。

図3:テーブル作成画面
図3:テーブル作成画面

SQL Azure Reporting

 SQL Azure Reportingとは、SQL Server Reporting ServiceをベースとしたWindows Azure上でレポート作成、配布、管理を実現するサービスです。

 SQL Azure Reportingを利用することにより、Excel、PDF、CSVの各種レポートの作成や、データのグラフ、チャート、マップなどの可視化ができます。

 レポートの作成には、従来通りBusiness Intelligence Development Studioを利用でき、レポートの利用にもブラウザやReport Viewerコントロール、ASP.NETといった従来技術を使用できます。ただし、データソースは、SQL Azureに限定されます。

 SQL Azure Reportingは、2010年末までにCTP提供予定ですが、本稿執筆時点で未提供です。正式提供は、2011年前半の予定です。

SQL Azure Data Sync

 SQL Azure Data Syncとは、SQL Azureまたは、SQL Serverデータベースとの間で同期を取る機能です。

 現在公開されているCTP1では、SQL Azure同士の同期しかサポートされていませんでしたが、CTP2ではSQL Azure Data Syncをハブとして、SQLAzure-SQL Server間、SQL Server同士の同期も可能となります(図4)。

図4:SQL Azure Data Sync概要
図4:SQL Azure Data Sync概要

 SQL Azure Data Syncは、2010年末までにCTP2提供予定ですが、本稿執筆時点で未提供です。正式提供は、2011年前半の予定です。

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Windows Azure AppFabric

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PDC 2010で明らかになったWindows Azureの新機能連載記事一覧
この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト statemachine(statemachine)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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