開発者にとってのMetroスタイルアプリとは?
こうしたWindows 8の新機能を、アプリケーションから簡単に利用できるよう新たに用意されたのが、「WinRT API」というAPI群だ。アプリ開発者は、このWinRT APIを活用することで、多様なツールや開発言語を使って効率的にMetroスタイルアプリを開発できるという。
このほかにも、Metroスタイルアプリの開発環境にはさまざまなメリットがあるとシノフスキー氏は言う。
「Windows App Contractsにより、異なるアプリ同士の密接なプロセス連携・データ連携が容易に実現できるほか、アプリコンテナで個々のアプリの実行環境が分離されることで強固なセキュリティが担保される。また、Windowsストアを通じてアプリをワールドワイドの市場に向けて広範に展開でき、さらにサイドロード・ゼロインストールを使えばアプリを簡単・迅速にデプロイできる」
シノフスキー氏は中でも特に、Windowsストアがアプリ開発者にもたらすメリットについて強調する。
「Windowsストアはアプリの承認プロセスが分かりやすく、ユーザーが欲しいアプリをすぐ見つけられるよう工夫が凝らされている。また、アプリの売れ行き状況をきめ細かく分析できる機能も備わっている。アプリ開発企業はこうしたWindowsストアのメリットを生かして、多くのビジネスチャンスを得ることができるだろう」(シノフスキー氏)
既に、Windows 8 Consumer Previewを使って開発されたプロトタイプアプリがWindowsストアに複数登録されており(現時点ではすべてのアプリが無償でダウンロード可能)、藤本氏によってその一部のデモが行われた。特に、カプコンの協力によって開発された、ゲームソフト「バイオハザード」のデモアプリの実演には、多くの参加者が見入っていた。
またコンシューマ向けアプリだけでなく、ビジネス向けアプリの一例としてMicrosoft Dynamicsのサンプルアプリのデモも行われた。
「Metroスタイルアプリのいいところは、バックエンドで動いているさまざまなアプリやサービスのサマリーを、1つの画面上に極めてスマートにビジュアル化して表示できる点にある。Microsoft Dynamicsアプリはその好例で、これを活用すればタブレット端末を通じて、いつどこにいてもビジネスのサマリーを瞬時に把握できるようになる」(藤本氏)
