[6]改行コードの選択
WindowsとUNIXでは改行コードに違いがあるため、それらをどのように扱うか選択します(表2)。まずはWindows上で作業するのならば、1番目の[Checkout Windows-style, commit Unix-style endings]を選択すれば問題はないでしょう。特にどれが良いというわけではなく、開発プロジェクトの状況にあわせ、使用するIDEやクロスプラットフォームでの開発の有無などを考慮して決定します。この設定は後で設定変更が可能です。
| 選択肢 | 意味 |
|---|---|
| Check out Windows-style, commit Unix-style line endings | 作業時にWindowsスタイルの改行コード(CRLF)に変換し、コミット時にはUNIXスタイル(LF)に変換する。 |
| Check out as-is, commit Unix-style line endings | チェックアウト時になにもせず、コミット時にUnixスタイルに変換する。 |
| Check out as-is, commit as-is | チェックアウト時、コミット時になにも変換しない。 |
後はウィザード通りに進めていけば、インストールは完了です。
基本的な設定
インストール確認を兼ねて、必要最小限の設定を行いましょう。
適当なフォルダを選択し、コンテキストメニューを表示します。図8のように、[Git Bash Here]と[Git Extensions]が確認できれば問題ありません。
引き続き、[Git Extensions]-[Settings]を選択し設定ダイアログを開きます(図9)。グローバル設定タブを開き、[ユーザ名]と[ユーザのメールアドレス]テキストに適宜設定してください。これらの情報は、操作をログに記録する際に利用されます。
ちなみにGitの設定にはグローバル設定とローカル設定の2つが存在し、グローバルはすべてのリポジトリに対して有効ですが、ローカルは設定したリポジトリに対してのみ有効です。
これらは、リスト1のコマンドでも設定可能です。コマンド体系については後述します。
git config --global user.name "statemachine" git config --global user.email "statemachine@example.com"
日本語の設定について
以前のmsysgitは日本語ファイル名を正しく扱えませんでしたが、現在は問題ありません。しかし、bashコンソール上では日本語を正しく扱えない場合もあるため、回避方法を説明します。
例えば、ファイル一覧コマンドであるlsコマンドの結果が文字化けすることがあります。これは、日本語ファイル名を制御記号として判断してしまうためです。ホームディレクトリに、.bashrcという名前でファイルを作成し、リスト2の内容を入力します。ついでに、dirなど追加すると作業にストレスを感じないかもしれません。
alias ls='ls --show-control-chars' alias dir='ls --show-control-chars'
一部、Gitコマンドの文字化けを防ぐために、リスト3を実行します。意味としては上記と同じく制御記号として認識しないように指示します。以下に関してGit Extensionsの設定から操作できないためCUIで操作する必要があります。
git config --global core.quotepath off
これらを設定しても、bashコンソールから日本語入力は行えません。ログ入力については、Git Extensionsが日本語に対応したエディタを設定することで、入力可能です。また、使い慣れたエディタを利用したい場合は、UTF-8でログを保存設定すれば問題なく利用できるでしょう。
まとめ
ここ最近、日本語ファイルの対応もされ、対応するGUIツール等も増えてきました。ですから、Windows上でも使えるツールになってきていると思います。まだ取っつきにくい部分も残っていますが、本稿がGitへ興味をもっていただく入り口となれば幸いです。次回から本格的な操作について解説していきます。
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山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)
静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数。
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WINGSプロジェクト statemachine(statemachine)
<WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書、記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook
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