Windows Azureバックアップ:クラウド上Windows Serversの安全性が高いオフサイトバックアップの利用
今回更新されたWindows Azureには、Windows Serverでバックアップおよび復元による保護が非常に簡単に利用できる素晴らしい新サービスのプレビューも含まれています。
新しいWindows Azure Backupサービスで、Windows Azureに対して、Windows Server 2008 R2 SP1、Windows Server 2012、Windows Server 2012 Essentials、 System Center Data Protection Manager 2012 SP1のオフサイトバックアップによる保護が利用できるサポートを追加しました。
管理者がすでにサーバ上で使用している使い慣れたバックアップツールを使用してクラウドのバックアップを管理できます。
これらのツールは、ローカルディスクおよびWindows Azure Storageで、ほぼ変わらないバックアップの構成、モニターリング、復元が可能になっています。
データがクラウドにバックアップされた後、承認されたユーザは、簡単にどのサーバにでもバックアップの復元が可能です。
増分バックアップがサポートされているので、変更分だけクラウドに転送されます。
これにより、ストレージの効率利用、帯域幅消費の節約、データの複数バージョンの瞬時復元などの保証が強化されます。データ保有方針、データ圧縮、暗号化、データ転送の帯域幅調整なども構成できるため、柔軟性や効率性も高まります。
クラウドのバックアップを管理
開始するにあたり、まずWindows Azure Backupプレビューにサインアップする必要があります。
その後、管理ポータルにログインし、NEWボタンをクリックして、RECOVERY SERVICESカテゴリを選択した後、BACKUP VAULTを作成します。
BACKUP VAULTが作成されると、簡単なチュートリアルが表示され、Windows Serversへの登録方法が確認できます。
サーバーが登録されると、適切なローカルの管理インターフェース(Microsoft Management Console スナップイン、 System Center Data Protection Manager Console、 Windows Server Essentials Dashboardなど)を使用して、バックアップのスケジュール設定や、復元の開始などが行えます。これらについては、以下のチュートリアル を参照してください。
このチュートリアルでは、登録済みのWindows Serversをバックアップするスケジュール設定が確認できます。また、Windows PowerShell cmdletを使用した独自のバックアップスケジュールを設定する方法も説明されています。
- チュートリアル:Windows Azureバックアップエージェントを使用して、バックアップのスケジュール設定
- チュートリアル:Windows Azureバックアップエージェントを使用したファイルやフォルダの復元
このチュートリアルでは、バックアップからデータを復元する方法が確認できます。また、Windows PowerShell cmdletを使用した方法も説明されています。
Windows Azure管理ポータル内で、backupの値を掘り下げて、SERVERSタブをクリックすると、使用するように設定されているWindows Serversが確認できます。PROTECTED ITEMSタブをクリックすると、サーバーからバックアップされている項目が確認できます。
Webサイト:モニタリングと診断の改善
今回のWindows Azure更新には、Windows Azure Webサイトのモニタリングや診断の新機能が数多く含まれています。
例えば、トレーシングの簡単なオン・オフ機能や、ログファイルにトレースおよびログ情報を保存する機能があり、これらはFTP経由で簡単に取得したり、開発マシンにストリームすることができます(リアルタイムで開発者が確認できるので、問題をデバッグする時や、アプリが遠方に展開されている時などに非常に便利です)。
ストリーミングのサポートにより、ログファイルの末尾がモニターできるため、追加されたものだけを確認できます。すべてのログをダウンロードせずに確認したい時などに非常に便利です。
新しいトレーシングサポートは、.NETのSystem.DiagnosticsライブラリやASP.NETのビルトイン・トレーシング機能とうまく統合されています。これは、他の言語やフレームワークとも動作します。リアルタイムのストリーミングツールは、クロスプラットフォームでWindows、Mac、Linuxの開発マシンと動作します。
この新機能の活用方法をカバーしたScott Hanselman氏の素晴らしいチュートリアルとブログ投稿を読んでみてください。非常にうまくできています。
その他の素晴らしい機能
上記の機能だけでなく、以下のような、他にも非常に素晴らしい新機能が追加されています。
- HDInsight:新しいHDInsight Hadoop Serviceを3週間前にリリースしました。今回の更新では、Windows Azure管理ポータル(他のサービスと同様DASHBOARDビューで確認できます)で、HDInsightサービスに対する診断メトリクスが確認できる機能を追加しました。これにより非常に簡単に、アクティブ・マップの数をモニターしたり、現在サービスが処理中しているタスクを減少させたりできます。
- オペレーションログ:Windows Azureオペレーション監査ログ(Windows Azure管理ポータルの左側にある“SETTINGS”タブをクリックするだけで確認できます)に、アカウント上の各オペレーションを実行しているユーザーのアカウント名が表示されるようになりました。これにより、サービス上で誰が何を行っているか非常に簡単に追跡できます。
- Media Services:ポータルでビデオのコンテンツをエンコードする時にさらに幅広いさまざまなプリセットから選択できるようになりました。
- 仮想マシン:新規作成されたVMのデフォルトのOSディスクサイズを増加させて、そのVMに対するデフォルトのユーザ名が指定できるようにしました。
まとめ
上記の機能はすぐに利用可能です(注:まだプレビューのものもあります)。もしまだWindows Azureアカウントをお持ちでなければ、無償トライアルにサインアップして、すぐにお試し頂けます。アプリの構築方法などの詳細は、Windows Azure Developer Centerで確認してください。
Hope this helps,
Scott
P.S.ブログに加え、現在Twitterを使って簡単な更新やリンク共有を行っています。twitter.com/scottguで、私をフォローしてください。