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イベントレポート

【CEDEC2013】「パズドラ」のヒットの裏側に見え隠れするゲーム開発者の矜持、ゲーム業界がこの先発展するのに必要なものとは?


これからのゲームは創っておしまいではない

 「これからの時代は開発と運営がセット」と述べる森下氏。面白いゲームを作ることが第一目標だが、そのためにはサービスインがゴールではなく、日々の運営も頑張るしかない。

 具体的には、ダウンロード数といった指標でなく、アクティブユーザー数が最重要であるとした。また、ピークに達したら下ってしまう「山」を描くのではなく、「山脈」として伸ばしていくイメージがサービス運営で大事だとも述べる。

 細かい部分では、「トラブルは、チャンスにもなる」「告知は早く、こまめに」「迷ったときは、正しいと思う事をする」「失敗は明日の糧」という方針も示した。

『八重の桜』のセリフ
「人材を得る事が第一にて候。迂遠(うえん)に似候えども教育よりほか道は御座なく候」をアレンジ
『八重の桜』のセリフ「人材を得る事が第一にて候。迂遠(うえん)に似候えども教育よりほか道は御座なく候」をアレンジ

ゲーム業界の発展には開発者一人一人の意識改革が必要

 最後に、森下氏は「経験」について振り返った。

 十数年も運営していると失敗も多い。自分たちで地雷を踏んでいかないといけなかったし、正しいと思った事が失敗する。しかし、多くの失敗とほんの少しの成功で磨かれる(言葉で説明できない)「勘」を養うことこそが重要で、そのようなベースをもとにパズドラなどのヒット作が生まれている。そのためには「トラブルにくじけず、よいサービス、理想を目指して頑張っていくしかない。逃げてはいけない」とした。

『ガリレオ』のセリフ
「僕たちにもあるんだよ。物理学者の勘というものがね」をアレンジ
『ガリレオ』のセリフ「僕たちにもあるんだよ。物理学者の勘というものがね」をアレンジ

 「たまに成功した時は『運』が良かったと思うようにし、成功体験に縛られない」「自ら一緒にゲームを創り、一緒に学んでいく。そうしていく以外、ゲーム創りを教える方法はない」いう謙虚な姿勢も示した。

『半沢直樹』のセリフ
「正義は、たまに勝つ!」をアレンジ
『半沢直樹』のセリフ「正義は、たまに勝つ!」をアレンジ

 そして、森下氏は「市場が大きくなってもゲーム業界は変わらない。さらに発展するには、一人一人の志が重要。開発者が学び、ゲームを育てる力を養ってこそ、十年後、百年後、この業界はもっと良くなる。誰にでもヒット作を創るチャンスはある」と意識改革の重要性を唱え、「つまらなかったら創り直す! ちゃぶ台返しだ!!」というセリフとともに講演を締めくくった。

『八重の桜』のセリフ
「会津だけが利口になっても世の中は変わらねぇ。誰もが学び、世界を見る目を養ってこそ、十年後、百年後、この国はもっと良くなる」をアレンジ
『八重の桜』のセリフ「会津だけが利口になっても世の中は変わらねぇ。誰もが学び、世界を見る目を養ってこそ、十年後、百年後、この国はもっと良くなる」をアレンジ
『半沢直樹』のセリフ
「やられたらやり返す。倍返しだ!」をアレンジ
『半沢直樹』のセリフ「やられたらやり返す。倍返しだ!」をアレンジ

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この記事の著者

斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)

株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...

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