新たな空間情報の表現方法(Tiny Planets Photos)
Tiny Planet Photosは、Apple iOS上で動作する全天周・全天球写真を変換するアプリケーションです。言葉で説明するには、やや難しい内容ですので変換手法をご覧いただきます。
まずTiny Planet Photosを起動し、先ほど撮影した全天球写真をカメラロールから選択します。つぎに「TINY PLANET」ボタンを押すと画像変換が始まります。すると『災害コミュニケーション ITだからできるコト(7)』でご紹介したスモールプラネット化した画像が出来上がります(図5)。
いかがですか? 先ほどの全天球写真とは異なった空間情報の表現方法になったかと思います。全天球写真に比べて、空間情報がやや欠損している点は否めませんが、共有したい空間情報をメインに据える表現方法としては有効です。
さらに、ラビットホール化についても見ていきましょう(図6)。さきほどの処理に続いて、「RABBIT HOLE」ボタンを押すと変換が開始されます。すると、スモールプラネットとは、まったく異なる空間情報の表現方法になりました。このように、共有したい空間情報の内容によって、いずれかの変換処理を施すことが有効です。最後に変換した1枚の画像は、カメラロールやメールを通じて保存・共有ができますので、必要に応じてお使いください。
さて、次回も手軽にできる全天球撮影およびパノラマ技術による空間情報の表現方法や、具体的なアプリケーション利用例について解説していきます。ぜひ、いままで見たことのない写真が手軽に撮れる体験をしていただければと思います。