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災害によるITインフラへの影響と情報発信の在り方

災害コミュニケーション ITだからできるコト(9)

災害によるITインフラへの影響と情報発信の在り方(9)

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新たな空間情報の表現方法(Tiny Planets Photos)

 Tiny Planet Photosは、Apple iOS上で動作する全天周・全天球写真を変換するアプリケーションです。言葉で説明するには、やや難しい内容ですので変換手法をご覧いただきます。

 まずTiny Planet Photosを起動し、先ほど撮影した全天球写真をカメラロールから選択します。つぎに「TINY PLANET」ボタンを押すと画像変換が始まります。すると『災害コミュニケーション ITだからできるコト(7)』でご紹介したスモールプラネット化した画像が出来上がります(図5)。

図5.Tiny Planets Photosの使い方(スモールプラネット化)
図5.Tiny Planets Photosの使い方(スモールプラネット化)

 いかがですか? 先ほどの全天球写真とは異なった空間情報の表現方法になったかと思います。全天球写真に比べて、空間情報がやや欠損している点は否めませんが、共有したい空間情報をメインに据える表現方法としては有効です。

 さらに、ラビットホール化についても見ていきましょう(図6)。さきほどの処理に続いて、「RABBIT HOLE」ボタンを押すと変換が開始されます。すると、スモールプラネットとは、まったく異なる空間情報の表現方法になりました。このように、共有したい空間情報の内容によって、いずれかの変換処理を施すことが有効です。最後に変換した1枚の画像は、カメラロールやメールを通じて保存・共有ができますので、必要に応じてお使いください。

図6.Tiny Planets Photosの使い方(ラビットホール化)
図6.Tiny Planets Photosの使い方(ラビットホール化)

 さて、次回も手軽にできる全天球撮影およびパノラマ技術による空間情報の表現方法や、具体的なアプリケーション利用例について解説していきます。ぜひ、いままで見たことのない写真が手軽に撮れる体験をしていただければと思います。

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この記事の著者

松本 直人(マツモト ナオト)

1996年より特別第二種通信事業者のエンジニアとしてインターネット網整備に従事。その後システム・コンサルタント,ビジネス・コンサルタントを経て2010年より,さくらインターネット株式会社 / さくらインターネット 研究所 上級研究員。(2016年より一時退任)研究テーマはネットワーク仮想化など。3~5年先に必要とされる技術研究に取り組み、世の中に情報共有することを活動基本としている。著書: 『モノのインターネットのコトハジメ』,『角川インターネット講座 ~ビッグデータを開拓せよ~』など多数。情報処理学会 インターネットと運用技術研究会 幹事

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/7603 2014/02/17 14:00

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