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速習 Windowsストアアプリケーション

ユニバーサルWindowsアプリケーションの概要と特徴

速習 Windowsストアアプリケーション 番外編 第2回

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 Visual Studio 2013 Update 2がRTMになりました。RTMとはRelease To Manufacturingの略で工場出荷版という意味です。最近では工場でDVDメディアに加工するまでもなく、ネットでダウンロード可能なので、実質これで正式版となります。このVisual Studio 2013 Update 2はWindowsストアアプリ開発にも大きな影響を与えるアップデートなのです。その大きな影響こそ、今回紹介するユニバーサルWindowsアプリケーションです。

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「Windowsストアアプリ」と「Windows Phoneアプリ」を
同時に作成できる

 ユニバーサルWindowsアプリケーションでは、Windowsストアアプリと、Microsoftのスマートフォン「Windows Phone」用のアプリケーションを同時に作成することができます。

 これまでも同一ソリューション内にWindowsストアアプリとWindows Phoneのアプリを存在させることはできました。今回何が変わったのかというと、ランタイムレベルで共通化が進み「ほとんど同じ感覚で作成する」ことができるようになりました(MicrosoftはAPIの90%を共通化したとしています)。

 これまでもXAML+C#で作成できるという点では同一でしたが、APIレベルで共通化されていない部分が多く、現実的に同じ感覚で作れるとは言いがたい状態でした。多くのWindowsストアアプリ開発者が抱いていた想い、「WindowsストアアプリとWindows Phoneアプリが同じAPIで作成できればいいなぁ」がついに実現したのです。

ユニバーサルアプリという新規テンプレートが追加された
ユニバーサルアプリという新規テンプレートが追加された

SilverlightベースからWindows Runtimeへ

 Visual Studio 2013 Update 2をWindowsストアアプリの視点から見ると「ほとんど変更はない」のですが、Windows Phoneの視点から見ると「従来のSilverlightベースのWindows Phoneアプリと、ストアアプリとほぼ同じWindows RuntimeベースのWindows Phoneアプリ」の2つが存在するという大きな変換点を迎えていると言えます。

 今回のWindows PhoneアプリのバージョンはOSのバージョンと合わせて8.1です。

Windows PhoneとWindows Phone Silverlightという2つのテンプレートが存在するのが分かる
Windows PhoneとWindows Phone Silverlightという2つのテンプレートが存在するのが分かる

 従来のSilverlightベースのWindows Phoneアプリを機能拡張した「Windows Phone Silverlight 8.1」にアップデートするか、新しくWindows Runtime版の8.1に作りなおすかを選択できるわけです。

 事情は色々あるとは思いますが、しっかり今後も改修していくアプリであれば、Windows Runtime版に作りなおして、一緒にストアアプリ展開も見据えるのが良いと思います。

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この記事の著者

西村 誠(ニシムラ マコト)

 Microsoft MVP Windows Platform Development。 Flash、PHPの開発経験もあり国産ECサイト構築フレームワーク「EC-CUBE」の公式エバンジェリストでもある。 ブログ:眠るシーラカンスと水底のプログラマー 著書:基礎から学ぶ Windowsストアアプリ開発

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/7834 2014/06/24 14:00

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