データベースサーバの構築/RDS(2)
データの登録(SQLの実行)
RDSで構築したデータベースサーバへのリモートアクセスは、コマンドラインで行います。MySQLのサイトから「MySQL Community Edition」をダウンロードして、パソコンにインストールします。
次に、RDSのアクセス先を確認します。AWSマネジメントコンソールで[RDS]をクリックします。RDSのメニューの[Instance]を選択し、先ほど作成した「testdb」を選択すると、testdbの[Endpoint]が表示されます。このEndpointが、RDSへのアクセス先になります。
次に、Windowsのコマンドプロンプト(cmd)を起動し、次のコマンドでRDSインスタンスにアクセスします。
例えば、RDSのEndpointがtestdb.xxx.rds.amazonaws.com:3306のときは、次のコマンドをコマンドプロンプトから実行し、RDS上のMySQLにログインします。
> mysql -h testdb.xxx.rds.amazonaws.com -u dbuser -p
パスワードを問われるので、RDSを構築したときに設定したインスタンスのパスワードを設定します。
これで、AWSのRDSにアクセスできました。
RDSに登録されているデータベースの一覧を表示し、RDSインスタンス生成時に作成した「testdb」ができているのを確認してください。
これで準備ができましたので、この「testdb」にテスト用のテーブルとデータを登録します。データの登録はダウンロードサンプルにSQLがありますので、そちらを参照してください。なお、データベースの文字コードはUFT-8にしてください。
Webアプリケーションサーバの構築/EC2(1)
EC2インスタンスにオープンソースのWebアプリケーションサーバである、Apache Tomcat 7をインストールします。前回の記事で紹介したLinuxサーバの構築手順に従って、EC2インスタンスを構築してください。その際、EC2インスタンスに「WebAP」というタグをつけてください。
また、WebアプリケーションであるApache Tomcat 7をインストールしますので、セキュリティの設定で、Tomcat 7が使用するポート番号:8080の通信を許可してください。
EC2インスタンスが起動できたら、TeraTermでログインします。
Apache Tomcat 7のインストール
WebアプリケーションサーバにオープンソースソフトウエアであるApache Tomcat 7をつかうため、次の手順でインストールします。
$ sudo yum install tomcat7-webapps
次に、Tomcat 7の管理ツールをインストールします。
$ sudo yum install tomcat7-admin-webapps
JDBCドライバのインストール
JDBCは、Javaとリレーショナルデータベースを接続するためのAPIです。Webアプリケーションとデータベースサーバを連携するときは、データベースサーバに応じたJDBCドライバが必要になります。
今回は、データベースサーバのオープンソースソフトウエアである「MySQL」を利用するため、MySQL用のJDBCドライバをインストールします。
$ sudo yum install mysql-connector-java
JDBCドライバは以下にインストールされます。
/usr/share/java/mysql-connector-java.jar
このJDBCドライバをTomcat 7から利用するためには、Tomcat 7がインストールされた以下のディレクトリにコピーする必要があります(シンボリックリンクでも可です)。
/usr/share/tomcat7/lib/
ここは、Tomcat 7の起動時に自動的に読み込まれるフォルダで、Webアプリケーション共通で使用するライブラリなどを格納するところです。
$ sudo cp /usr/share/java/mysql-connector-java.jar /usr/share/tomcat7/lib/