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オール・ザット・Googleテクノロジーズ

これだけ押さえておけばあらゆるAPIを呼び出せる! Google APIを使用するための基本

オール・ザット・Googleテクノロジーズ 第1回


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Google APIを使用するアプリケーション作成の準備

 では、実際にGoogle APIを使ってサンプルアプリケーションを作ってみましょう。今回作成するのは、最近リリースされたGmail APIを使って、Gmailからカテゴリーの一覧を取得するというものです。

 説明はあえて画面を英語設定にした状態で進めていきます。Googleが提供するWebサイトは、英語設定であるほうが最新の状態で使えることが多いためです。特にリファレンスは、英語設定で参照することを強くおすすめします。

 

 Google APIを使用したアプリケーションの作成では、まず、Developer Project(以下、単にプロジェクトといいます)を作成します。Developer Projectは、Google APIを実行するために必要なClient IDを発行したり、使用するAPIを選択したり、APIの利用回数をモニタするために使用します。

 Developer Projectを作成したら、APIへのアクセスに必要なClient IDを発行します。Client IDの発行まで行ったら、Google APIをアプリケーションで使用する準備は完了です。

Developer Projectの作成

 Developer Projectは、次の手順で作成します。

  1. Developer Consolehttps://console.developers.google.com/project)という管理画面を開きます。
    初期状態のDeveloper Console
    初期状態のDeveloper Console

     

  2. 画面上の[Create Project]ボタンをクリックし、利用規約(Terms of Service)に同意するチェックボックスにチェックを入れ、[Create]ボタンをクリックします。「PROJECT NAME」や「PROJECT ID」はわかりやすいものに変更しても構いません。ただし、PROJECT IDは自分が作成したプロジェクトだけでなく、他の人が作成したプロジェクトとも重複が許されません(拒否されます)。
    Projectを作成するダイアログ
    Projectを作成するダイアログ

     

  3. プロジェクトが作成されるまでしばらく待つと、新しいプロジェクトのProject Dashboard画面が開きます。
    新しく作成されたプロジェクトのProject Dashboard
    新しく作成されたプロジェクトのProject Dashboard

     

  4. 使用するAPIを設定します。左側のナビゲーションから「APIS & AUTH」の下階層にある[APIs]をクリックします。いくつかのAPIはデフォルトで[ON]になっていますが、今回は「Gmail API」を探して[OFF]をクリックして下さい(ONに変更されます)。利用規約への同意が求められた場合は[Accept]をクリックしてください。
    Gmail APIをONにする
    Gmail APIをONにする

Client IDの発行

 プロジェクトを作成し、利用するAPIをONにしたら、リソース(今回であればGmail)へのアクセス権を得るためのClient IDを発行します。

  1. 画面左のナビゲーションから「APIS & AUTH」の下階層にある「Credentials」をクリックします。
  2. デフォルトでClient IDが1つ作成されていますが、それとは別に新しいClient IDを作成します。[Create new Client ID]ボタンをクリックして、新しいClient IDを作成するダイアログを起動します。
  3. 「APPLICATION TYPE」として「Installed application」を選択します。
  4. 画面下部に「INSTALLED APPLICATION TYPE」の選択肢が表示されるので、「OTHER」を選択し、[Create Client ID]ボタンをクリックします。
    Installed application用のClient IDを作成する
    Installed application用のClient IDを作成する

     以上で「Client ID for native application」が1つ作成されますので、ここに表示されたClient IDClient Secretをメモしておいてください。

    APPLICATION TYPEの種類

     Client IDを発行する際に選択できるAPPLICATION TYPEには、次の3種類があります。

     

    Web application
     名前のとおり、Webアプリケーションでアクセス許可を得るときに使用します。WebアプリケーションのURLなどの設定が必要です。

     

    Service account
     証明書でアクセス許可を得るときに使用します。

     

    Installed application
     上記以外の状況でアクセス許可を得るときに使用します。Android用、Chrome Application用、iOS用、その他(デスクトップアプリケーションなど)用があり、少しずつ設定内容が異なります。Androidであればパッケージ名など、iOSであればBundle IDなど、アプリケーションを識別するための設定が必要です。

次のページ
Google APIを使用したアプリケーションの動作

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この記事の著者

小川 信一(オガワシンイチ)

株式会社トップゲート CTO & Google API Expert。日本で唯一、Google API Expertのダブルアカウント保持者である。Google App Engineの専門書を2冊出版。日本最大のApp EngineコミュニティーでGoogle App Engineの普及活動を行い、...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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