The Apache Software Foundation(ASF)は、Apache Incubatorプロジェクトとして開発を進めていた、リアルタイム分散処理システム「Apache Storm」を、より優先して開発を行うトップレベルプロジェクトに昇格させたと、9月29日(現地時間)に発表した。
Apache Stormは、パフォーマンスに優れ、組み込みやすい、大量のデータを高速処理可能なリアルタイム分散処理システム。Apache Hadoopでも使用されており、効率的なクラスタ処理を可能にしている。
Stormは、もともとBackTypeが開発を行っていたが、TwitterがBlackTypeを買収した際に、オープンソースとして公開していた。2013年9月にはApache Incubatorに採用され、Hortonworks、Twitter、Verisign、Yahooなどのコード提供を受けて開発が進められている。
Stormのリアルタイム分散処理には、バッチ処理に対応したデータストリーミングが用いられており、大量データの高速処理やフォールトトレラント、スケール可能なクラスタ、扱いやすい操作性を実現する。Topology(Stormで実行されるアプリケーション)の記述には、開発者が日常的に使い慣れた言語を使用できる。
さらに、データベースシステムとの統合、並列化や分割化、処理失敗時のリトライが容易になっている。
【関連リンク】
・The Apache Software Foundation(英語)
・Apache Storm(英語)
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