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jQuery UI/プラグインの活用

Androidスマホでおなじみ! パターンロックを表示するPattern Lockプラグイン

「jQuery プラグイン」の利用(26)

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 本連載では、JavaScriptライブラリとして利用頻度の高いjQueryとそのプラグインに着目して、その利用例を紹介します。今回はスマートフォンのUIをWebに取り入れることを意図して、Androidのロック解除画面で用いられるパターンロックをWebで実現する、Pattern Lockプラグインを紹介していきます。

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はじめに

 ここ数年、iPhoneやAndroidスマートフォン、各種タブレットが広く普及したことにより、Webページ閲覧者の多くがスマートフォンやタブレットのUIに習熟していることが想定されます。そのため、スマートフォンやタブレットで用いられているUIや操作感をWebページに取り入れることは、利用者の使い勝手を向上させるため有用です。

 そこで今回は、Androidで用いられるパターンロックをWeb画面に表示するPattern Lockプラグインを紹介します。パターンロックはn×n(Androidの場合3×3)の点をつなぐ順番によってユーザー認証を行う仕組みで、Androidでは図1のように端末のロックを解除する手段として用いられます。

図1 Androidスマートフォンのパターンロック画面
図1 Androidスマートフォンのパターンロック画面

 パターンロックをWebに導入することで、以下のような認証手段として利用できるようになります。

  • ログイン時のパスワードとして利用
  • ID/パスワードに加えて利用してセキュリティを強化
  • Webページの表示にパターンロックを要求(機械によるクロールを抑止)

対象読者

  • Webページにスマートフォンの操作感を持ち込みたい方
  • ちょっと変わった認証ページを提供したい方
  • キーボード入力なしで(マウスやタッチだけで)認証させたい方

必要な環境

 jQueryには1.x系と2.x系が存在し、2.x系はInternet Explorer 6~8との互換性を切り捨てることでコードサイズを縮小しています。今回は互換性を考慮して、1.x系の最新版であるjQuery 1.11.1を使用します。

 今回は以下の環境で動作を確認しています。

  • Windows 7 64bit版
    • Internet Explorer 11

Pattern Lockプラグインでパターンロックを表示

 Pattern Lockは、公式サイトからMITライセンスで配布されています。利用するにはダウンロードファイルに含まれるCSSファイル(patternLock.css)とJavaScriptファイル(patternLock.jsまたはpatternLock.min.js)をHTMLファイルから参照するよう記述します。

 Pattern Lockでパターンロックを表示する例をリスト1に示します。

リスト1 Pattern Lockでパターンロックを表示(001_patternLock_1.html)
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8" />

<!-- jQueryの読込 -->
<script src="http://code.jquery.com/jquery-1.11.1.min.js"></script>
<!-- Pattern Lockの読込 ... (1) -->
<link href="js/patternLock/patternLock.css" rel="stylesheet" type="text/css" />
<script src="js/patternLock/patternLock.min.js"></script>

<script>
    $(function() {
        // Pattern Lockの設定 ...(2)
        var lock = new PatternLock("#patternLock1");
    });
</script>

<title>Pattern Lock サンプル1</title>
</head>
<body>
    <h1>Pattern Lock サンプル1</h1>
    <!-- パターンロックを表示する要素 ... (3) -->
    <div id="patternLock1"></div>
</body>
</html>

 (1)でPattern LockのCSSファイルとJavaScriptファイルを読み込んでいます。パターンロックを表示する要素(3)に対して、(2)の実装でパターンロックを表示するよう処理しています。

 リスト1を実行すると、AndroidスマートフォンのようなパターンロックがWebページに表示されます。

図2 Pattern Lockプラグインで表示したパターンロック(001_patternLock_1.html)
図2 Pattern Lockプラグインで表示したパターンロック(001_patternLock_1.html)

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト  吉川 英一(ヨシカワ エイイチ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/8271 2014/12/03 14:00

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