解説
正規表現は文字列のパターンを表現する方法です。検索や置換で用いられて、複雑な条件で文字列に一致させることが可能です。正規表現では、メタ文字、メタキャラクターと呼ばれる記号を使い、文字を抽象化して出現パターンを記します。
今回は、その正規表現の中から、繰り返し表現を紹介します。指定の文字数、あるいは範囲、何文字以上といった形式で、文字の繰り返しを指定できます。また、前回紹介した任意の1文字を繰り返すことも可能です。
以下、繰り返しのメタ文字です。直前の文字を指定回数繰り返します。また、「n」「m」には正の整数が入ります。
メタ文字 | 意味 |
---|---|
? | 0~1回 |
* | 0回以上 |
+ | 1回以上 |
{n} | n回 |
{n,} | n回以上 |
{n,m} | n回以上、m回以下 |
サンプル
正規表現で「繰り返し」でマッチさせるコードを、JavaScriptで簡単に書いてみます。
<html> <head> <title>「繰り返し」のサンプル</title> </head> <body> <pre><script type="text/javascript"> // 数字の部分を「【数字】」に置換 var strTel = "012-345-6789"; strTel = strTel.replace(/\d+/g, "【数字】"); // 「/\d+/g」で、 // 「\d+」1文字以上の数字を // 「g」すべて // という意味 document.writeln("strTel : " + strTel); // 10文字ごとに「十」という漢字に置換 var strNovel = "吾輩わがはいは猫である。名前はまだない。" + "どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。"; strNovel = strNovel.replace(/.{10}/g, "十"); // 「/.{10}/g」で、 // 「.{10}」任意の1文字10回を // 「g」すべて // という意味 document.writeln("strNovel : " + strNovel); </script></pre> </body> </html>
strTel : 【数字】-【数字】-【数字】 strNovel : 十十十十。