米Mozillaにおけるプログラミング言語Rust開発チームは、「Rust 1.0」を5月15日(現地時間)にリリースした。今後は、FirefoxやChromeのような6週間ごとに新たなリリースを行う「トレイン」ベースでのリリースを採用し、その手始めとして、「Rust 1.1 beta」を同時リリースしている。
Rustは、独特の「型」形式を採用したオープンソースのプログラミング言語で、ベテランプログラマにとってはデバッグにかかる時間の節約を可能にし、プログラミング初心者でもささいな文法の間違いによる複雑なエラーメッセージに悩まされずに、簡単なコードが書ける。また、パッケージ依存性管理システムCargoや、パッケージレポジトリcrates.ioも用意する。
今回リリースした「Rust 1.0」では、安定性に重きを置き、今後は大きな変更を行わない。ただし、開発が終了したわけではなく、今後も「Nightly builds」という形で新機能や新APIの開発を行っていく。
Rustは、当初よりオープンソースで開発を行っており、全ての主要な議論は同開発チームが策定したRFCによるプロセスに基づいて公開されてきた。また、近年は部分的な権限を持つ「サブチーム」も創設している。
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・Rust(英語)
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