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【夏サミ2015】B2セッションレポート
IoTでToTにならないための「IBM Bluemix」~ビジネスチャンスを逃さない超高速IoTアプリ開発

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2015/09/01 14:00

 近年大きな注目を集めるIoT(Internet of Things)のビジネスへの活用。その成否は、いかに“簡単に”大量のデータ収集と処理を実現するかにかかっていると言っても過言ではない。そこに大きな威力を発揮するのが、IBMのクラウド環境である「Bluemix」とIoTサービス「IoT Foundation」だ。Developers Summit 2015 Summer B2セッションでは、クラウド事業統括 クラウド・ソフトウェア事業部 Bluemixエバンジェリストの木村 桂氏が登壇し、その設計思想を紹介。さらに、実際のBluemixを使って温度管理を行うなどのデモンストレーションを行った。

目次
日本アイ・ビー・エム株式会社 クラウド事業統括 クラウド・ソフトウェア事業部 Bluemixエバンジェリスト 木村 桂氏
日本アイ・ビー・エム株式会社 クラウド事業統括 クラウド・ソフトウェア事業部
Bluemixエバンジェリスト 木村 桂氏

IoT活用の懸念である「負荷と電池」もBluemixで解決

 様々なビジネス活用が期待されているIoT。既に多彩なアプリケーションやシステムなどへの活用が始まっているが、同時に懸念点も指摘されている。その一つが「負荷の見積もり」だ。サーバにつながる機器がPCやワークステーションなどに限定されていた時代から、スマートフォンなどデバイス、さらにIoTとなれば、ありとあらゆるものから膨大なデータが流れ込むことになる。さらに更新頻度やデータ量の増加率まで考慮する必要があるとすると、ますます予測が難しくなるのは間違いない。

 そしてもう一つ、機器側の電池の問題もあげられる。たとえば、イベントなどで通電していない機器を貸し出す場合、時間中の稼働を必ずしも担保できるとは限らない。特にHTTPプロトコルは負荷が大きく、テストでは動いても、台数が増えると途端に使えなくなることもある。負荷の高いプロトコルを使っているが故に、デバイス側の負担が大きく、電池使用量に直結するというわけだ。当然ながら、データフローチャートから実装するまでの実現性も、時間やコスト、人手の面で悩ましい問題といえるだろう。

 こうしたIoT活用における問題を解決する方法として、木村氏は「HTTPに頼らず、より軽量なMQTT(Message Queue Telemetry Transport)を使うこと」、そして「“動く”フローチャートを作ること」の二つを提案し、その開発プラットフォームとして「Bluemix」をあげる。

 BluemixはSoftLayerを基盤とし、Cloud FoundryというオープンソースのPaaS環境を活用した新しいクラウド・プラットフォームだ。「ランタイム」をクラウドで“超”迅速に提供する、簡単に言えばクラウド上の「アプリケーションサーバ」だ。いきなりJava、Node.js、Rubyなどといった任意の開発言語が使用可能であり、その下のLinuxやWindowsなどを意識する必要がない。つまり、起動までのコンフィゲーションが不要であり、1インスタンス起動するまでに、言語によるが30秒から1分程度で済むという。当然、Cloud Foundryならではのスケールイン&アウト機能もビルトイン済みだ。

 そして、アプリケーションの機能を拡張するコンポーネント「サービス」もわずか30秒で連携(バインド)できるという。たとえば、リレーショナルデータベース、メモリキャッシュ、シングルサインオン、人工知能などが用意されている。

 こうした「ランタイム」と「サービス」、そして時にアプリケーションまでも、典型的なパターンとしてすぐに使えるよう、「ボイラープレート」と呼ばれるテンプレート化がなされている。いささか前置きが長くなったが、ボイラープレートにはIoTアプリケーション作成を目的としたものも用意されており、その活用によって前述のような課題を解決できるというわけだ。

ボイラープレートとは
ボイラープレートとは

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