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Oracle Database Cloudでいってみよう! ~ モダンな企業向けクラウドアプリを一番かんたん・安全につくる方法(AD)

Oracle Database Cloudだけで提供できるWebアプリケーションの開発方法

Oracle Database Cloudでいってみよう! ~ モダンな企業向けクラウドアプリを一番かんたん・安全につくる方法 【第3回】

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 今回は、Oracle Database Cloudの一機能として提供される開発フレームワーク「Application Express」(以下、APEX)を用いてWebアプリケーションを開発する方法を説明します。APEXでは、ウィザード形式やドラッグ&ドロップ形式で作業が可能な「GUIデザイナー」でアプリケーションを開発できます。どれほど手間いらずでWebアプリが作れるのか、本稿でぜひご確認ください。

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Application Express(APEX)とは

APEXの特徴は、プログラミングの知識がない方でもアプリケーションを開発できることと、Webアプリケーションを提供するのに別途Webサーバ、Webアプリケーションサーバを必要としないことにあります。つまり、データベースサービスの環境さえあればWebアプリケーションを開発し、提供することができます。

なお、本稿では、Oracle Cloud上でデータベースサービスの環境をすでにお持ちであるという前提で、APEXによるWebアプリ開発の手順説明を進めていきます。もし、データベースサービスの環境をお持ちでない方は、本連載の前回記事を参考に、トライアル環境をご用意ください。

また、説明はデータベースサービスの環境は「スキーマサービス」であることを前提として進めますが、インスタンスサービス(Database as a Service)でも、ほとんどの手順は同様に適用できるはずです。

APEXのサンプルアプリを動かしてみる

Sample Database Applicationを動かしてみる

APEXに慣れるため、最初に既存のサンプルアプリを動かしてみましょう。Oracle Cloudにログインした直後のダッシュボードページから、データベース・スキーマサービスの「サービス・コンソールを開く」をクリックしてAPEXを起動します。

APEXを起動
APEXを起動

これでAPEXのトップページが表示されるはずです。まずどのようなアプリケーションがAPEXで開発できるのか見てみましょう。APEX画面の上段で「Packaged Apps > Apps Gallery」を選択します。

APEX画面の上段で「Packaged Apps > Apps Gallery」を選択
APEX画面の上段で「Packaged Apps > Apps Gallery」を選択

すると、アプリケーションのロゴが並んだページに遷移します。2015年11月時点では31個のアプリが並んでおり、これらはすべてAPEXで開発されたアプリケーションです。

APEXで開発された31個のアプリケーションが並ぶ
APEXで開発された31個のアプリケーションが並ぶ

これらのうち、名前に「Sample」と付いているものは、その名のとおり、アプリケーションのUIや構造を学ぶためのサンプルです。その他のほとんどは、Oracle社がサポートを提供するアプリケーションです。好きなものを自分の環境にインストールして利用することができます。

画面を少しスクロールして「Sample Database Application」を探してみてください。見つけたらそれをクリックします。

「Sample Database Application」をクリック
「Sample Database Application」をクリック

すると、このアプリケーションの概要やスクリーンショットなどの情報が表示されます。

アプリケーションの情報が表示される
アプリケーションの情報が表示される

ただし、スキーマサービスにインストール済みのこのSample Database Applicationはバージョンが少し古いので、アンインストールし、最新のものをインストールしたいと思います。

アンインストールするにはまず[Manage]ボタンをクリックします。

古いバージョンのサンプルをアンインストールする
古いバージョンのサンプルをアンインストールする

次に[Remove]ボタンをクリックします。

[Remove]ボタンをクリック
[Remove]ボタンをクリック

確認画面が表示されるので、[Remove Application]ボタンをクリックします。

[Remove Application]ボタンをクリック
[Remove Application]ボタンをクリック

これでアンインストールは完了です。続けて最新版をインストールするため、そのまま[Install Application]ボタンをクリックします。

アンインストール完了。そのまま最新版のインストールへ
アンインストール完了。そのまま最新版のインストールへ

インストールの設定画面が表示されます。アプリケーションの認証方法を[Authentication」で選択できますが[1]、今回はデフォルトの「Oracle Cloud Identity Management」を選択したままで「Next]ボタンをクリックしてください。

認証方法の選択
認証方法の選択

[1]: 認証方法に「Oracle Cloud Identity Management」を選択すると、結果的に現在APEXにログインしているユーザーは認証なしでアプリケーションにアクセスできるようになります。もう1つの「Application Express Accounts」に設定すると、明示的にAPEXで作成したユーザーアカウントでのログインが必要になります。

確認画面が表示されるので、[Install Application]ボタンをクリックします。

[Install Application]ボタンをクリック
[Install Application]ボタンをクリック

しばらく待つと、アプリケーションのインストールが完了します。インストールされたアプリケーションを確認するため、インストールが完了したら、上段の「Application Builder」を選択してください。

アプリケーションを確認するため「Application Builder」を選択
アプリケーションを確認するため「Application Builder」を選択

画面下半分にインストールされた「Sample Database Application」があるので、これをクリックします。

「Sample Database Application」をクリック
「Sample Database Application」をクリック

アプリケーションの詳細画面に遷移します。ここで「Run Application」パネルをクリックすると、このアプリケーションを起動できます。

「Run Application」パネルをクリックするとこのアプリケーションを起動できる
「Run Application」パネルをクリックするとこのアプリケーションを起動できる

すると、次図のようなアプリケーションが起動するはずです。左のサイドバーに「Customers」「Products」「Orders」とタブが並んでいることから類推できますが、このアプリケーションはシンプルな受注管理システムとなっています。

シンプルな受注管理システムが起動
シンプルな受注管理システムが起動

Customers、Products、Ordersは、アプリケーションと同時にインストールされたデータベース内にあるテーブルの名前です。左サイドバーにあるそれらのタブを選択すると、そのテーブルのデータ一覧が表示されます。各タブをクリックして、どのような画面、機能が実装されているのか少し見てみてください。

このように、APEXアプリケーションは「テーブル構造から自動的に画面を生成する」というのが大きな特徴の1つです。ざっくり説明すると、各タブを該当するテーブルに紐付けることで、APEXがテーマに合わせてデータ一覧画面、データ更新用のフォームなどを自動生成してくれる、という作りになっています。

そして、応用的な画面として、「Home」タブや「Reports」タブのように複数のテーブルからデータを集計して1画面に表示する、といったことも可能です。

次のページ
Check List Managerアプリケーションを動かしてみる

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この記事の著者

中嶋 一樹(ナカジマ カズキ)

日本オラクルのエバンジェリスト。Cloud Platformに関するエンジニアリングと啓蒙活動を担当。クラウドのビルディングブロックを使ったモダンなアプリケーションの開発、エコシステムの構築をライフワークにしている。公私ともに何かを開発していることが多い。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/9108 2016/02/01 18:00

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